1970年1月に行われた4回のイギリスでのコンサートから、3回目となる1月18日、サリー州クロイドンはフェアフィールド・ホール公演でのライヴを、 当時としては最長の一つとなる127分に渡って良質なオーディエンス録音で全曲収録したファン必聴テイクが登場です。「Atom Heart Mother」は、前日の17日ヨークシャー公演にて、初めて公の場で披露されたその説がありますが、その日の音源は現在に至るまで存在していませんの で、今回のクロイドン公演音源が、最も最古の「Atom Heart Mother」のライヴ音源ということになります。つい先日、発掘され話題を呼んだ1月23日のパリ音源は、本公演から2 回目のライヴであり、そこでも聴けるように、「Atom Heart Mother」は、後半のニックのドラムソロを含んだパート以外は、ベーシック・トラックに関しては殆ど完成しています。Embryoは、1969年の BBCセッションで演奏された時は短めの小品と言った感でしたが、ここでは11分に渡って演奏されており、中間にはギターソロとヴィブラフォンのソロが挟 まった、壮大な曲調に変化しています。前半では映画のサントラ「More」からの抜粋に加え、「The Man」の一部で、Workとして演奏されていたBiding My Timeが単独で演奏されています。ディスク1の最後に Astronomy Domineが収録されていますが、実際はコンサートのオープニングトラックではないかと推測されます。ディスク2冒頭には15分に及ぶ、映画 「Zabriskie Point」のアウトテイクと言われるThe Violent Sequenceを収録。無機質的な反復するリズムによるHeart Beat, Pig Meatで始まり、ドラムソロとピアノの激しい掛け合いを中盤に挟み、ラストは「狂気」に収録されることになるUs And Themの原曲をピアノで奏でるというこの時期お馴染みの3部構成の実験的組曲。ラストは17分に及ぶアンコールA Saucerful Of Secretsで、緊張感を孕んだ圧巻の演奏を堪能できます。曲間のカットが多いですが、音像そのものは終始安定しており、ヒスノイズの問題や、音の割れ や劣化も無いので、全くストレス無く聴けます。現在、マスターから枝分かれしているリールテープ・コピーが2種存在するようですが、本音源は近年登場し た、本公演を収録したテイクでは、最もジェネ若と言われている、マスターリールテープからのコピーのRAW TRANSFERテイクを収録しています。聴けば、一発で判りますが、とにかく劣化の無い澄んだ音の響きは素晴らしく、おそらく、70年クロイドンに関し ては、実際のコンサートから43年も経過していることを考えると、今後、これ以上のテイクは出てこないのではないでしょうか。綿密かつ繊細なリストア作業 も施されているようで、音像の安定感は驚くべきものがあります。前述の曲間カットの関係か、収録されている曲順など、全体のセット構成が不明ですが、この 素晴らしい歴史的テイクをあるがまま聴ける最良盤ということで、間違いなくファン必聴・必携の2枚組に仕上がっています。高かったピッチは正確に補正済 み。 Live at Fairfield Hall, Croydon, Surrey, UK 18th January 1970 TRULY AMAZING SOUND Disc 1(52:12) 1. Careful With That Axe, Eugene 2. The Embryo 3. Main Theme From More 4. Biding My Time 5. Astronomy Domine Disc 2(75:03) 1. The Violent Sequence 2. Set The Controls For The Heart Of The Sun 3. The Amazing Pudding 4. A Saucerful Of Secrets









