あの72年ハリウッドボウル公演が遂に3ソースミックス & マトリクス完全版で甦る!! ピンク・フロイドの音源史にまたひとつ金字塔が打ち立てられます!!ハリウッドボウル=72年のフロイド....今や非公式音源ファンに色濃く根付いたこのイメージは1970年代に遡り、3枚組のコレクターズLP『CRACKERS 』の登場で世にもたらされたと言っても過言ではないでしょう。後にRecorder 1と呼ばれるこのステレオAUD録音の優良ソースはフロイドのライブの奥深さと凄まじさを世界中のファンに知らしめました。1990年代に入ってそれを凌駕するRecorder 2(※ こちらもステレオAUD録音)が登場するとファンは更に沸き立ちましたが、このRecorder 2原音をリール・トゥ・リールで封じ込めた1st genソースが登場するや、その驚異的な特A級音質に今度は誰もが絶句したものです。そのうえこれに追い討ちをかけるようにして、2008年にはモノラルながらも記録性に長けた長尺なRecorder 3が登場した事で、嬉しさの先にある戦慄を憶えた方も多くいらっしゃるでしょう。つまりフロイド72年のハリウッドボウルはこうして次々と現れたソースによって音の視点を増やしながら熟成を重ねてきた訳ですが、中でもやはりRecorder 2のリール・トゥ・リールは異様とも言える別格のハイクオリティ・サウンドで音源公開時から我々音源ファンを釘付けにし、定番化して現在に至っている訳です。 ところでそのRecorder 2を耳にした事がある方ならお気付きかと思いますが、このソースは基本確かに卓越した超高音質ステレオソースなのですが、集中して注意深く聴いていると時折り僅かにMonoになるシーンがあるなど細かい不備が割と多く、音質は抜群に良いのにチラホラと粗が見え隠れするソースでもありました。またRecorder 1同様にショウ第1部冒頭の「Speak To Me」が欠落しているなど、全長版の観点でも元から完全無欠ではありません。しかしそうした玉に瑕な欠点を、収録時間が違う他の2種ソースでマトリクス(=音源と音源をデジタル上で重ねる)修復し、足りない部分は部分補填する事で当日の楽音とショウの流れをパーフェクト再現・擬似完全版にする事は充分に可能な筈です。どこかしら欠けていたパートもこれによってシームレスに繋がりフル尺の全長版となる事で完全性が増し、改めて音の精査をする事でサウンドの整合性も取れ、結果としてこの72年ハリウッドボウルの理解度をかつてないほど深められる最良の手引きとなる筈です。また当日のドキュメンタリーとしての資料性も高まる訳ですから、むしろこれまで何故それが為されなかったのか不思議なくらいではないでしょうか。それを実現したのがこの最新作、そう、音源史上初となる72年ハリウッドボウルのコンプリート・マトリクス全長版なのです!!本題に入る前に、ここで現存する各ソースを改めて再点検。併せて、今回本作に使用したバージョンについても付記しておきましょう。 【Recorder 1】 ステレオAUDソース。1970年代に登場した3枚組のコレクターズLP『CRACKERS (TAKRL 3969)』に使用された最も歴史の古い、しかし非常に良質な録音です。現在では後年登場するRecorder 2の次に良い音源として知られていますが、72年ハリウッドボウルと言えばむしろこれを想起する古豪のファンも多いでしょう。代表的な既発盤CDには 『DAMN BRACES: BLESS RELAXES 』『CRACKERS REMASTER』等が挙げられます。今回の最新作はこれら既発盤ではなく、近年新登場したネットのLPリッピング音源を使用しました。ノイズが若干目立ちますが、リダクションが控え目なぶん各既発盤よりもストレートで表情豊かな音像となっています。 【Recorder 2 (※ First generation R2R copy)】ステレオAUDソース。 本最新作の中核を成すメイン音源で、名手ロブ・バートランド氏が録音した傑作ソース。初登場した1990年代以降最もポピュラーなテープソースですが、中でもオープンリール・テープで録音された彼の大元マスターから別のリールテープへコピーされたもの、すなわちリール・トゥ・リールの1st genとしてネット公開されたアッパー版ソースは最高の音質を誇ります(※ ちなみにマスターのデジタルコピーは門外不出で2017年現在も未公開)。代表的な既発盤CDには 『Staying Home To Watch The Rain』『HOLLYWOOD BOWL REVISITED』 『HOLLYWOOD BOWL 1972:FIRST GENERATION REEL TO REEL MASTER 』 等がありますが、今回使用のバージョンは勿論" First generation R2R copy "、すなわちベスト・バージョンを使用しています。 【Recorder 3】 モノラルAUDソース。 2008年に突如出てきたソースで、音質的には3種音源中で最も劣ります(※ しかもモノラル)。しかしRecorder 1と2では欠落していたショウ冒頭の「Speak To Me」を完全収録しているほか、曲間のチューニング・シーンをRecorder 1と2よりも長尺で収録しているなど、その資料的価値を無視出来ない重要音源です。ちなみにここで聴ける「Speak To Me」は、厳密にはアマチュアカメラマンによって8mmカメラで撮影された映像に入っていたもので、実のところRecorder 1~3とも違う" Recorder 4 "とも呼べるものですが、この曲以外は殆ど断片的にしか残っていないので便宜上ここではRecorder 3に含めています。主な既発盤CDとして 『DARK SIDE OF THE WEST 』等がありますが、今回はSigma32ではなく『LOW-GEN REEL-TO-REEL』(※ 最も音像が鮮明なアッパー版です)を使用しています。 ...以上Recorder 2を主軸に、これら3種類のソースをミックス(&一部マトリクス)にした全く新しいコンセプトで、あの72年ハリウッドボウルが.甦るのです!! ショウの第1部、まず登場する「Speak To Me」はほぼ丸ごとRecorder 3です。音質的には3種音源中で最も劣るソースですが、この曲を完全収録した唯一の録音であるため全長版で聴くには欠かせません。全尺2分34秒のうち、終盤手前の2分30秒付近からRecorder 2の特級ステレオAUDサウンドがマトリクスされ「Breathe」で完全にRecorder 2にシフトしますが、そのサウンドの奥行き、前に出て伸びる高音域、マッシヴで硬質な中音域の骨太さと炸裂感、そして演奏音の立体的な近さと焦点がバッチリ合った透明度の高さはやはり別格ソースと言わざるを得ません。ここまで音が立っていながら全くイコライズを感じさせないのは、間違いなくマスターの持つ品質の高さからくるものでしょう。以降本作はこのRecorder 2(" First generation R2R copy ")をメインにディスクが進行してゆきます。ドキュメンタリーの完全性と録音の最長版として本格的なリビルドが入るのは「The Travel Sequence」からです。まず0分37秒~1分08秒付近、1分37秒~1分42秒付近、そして2分04秒付近までの各3箇所はRecorder 2の雑な編集によりMono化されている区間だった為、これはRecorder 1(= LP" CRACKERS "ステレオソース)をマトリクスして本来のステレオに戻し、音の質感と聴き応えを飛躍的に向上させました。聴き手はまずこの部分で既発サウンドからの大きな跳躍をお感じになるでしょう。「Time」もRecorder 2に不備があった4分03秒~07秒に(※ 僅か4秒間程度ですが)Recorder 1を重ね、ステレオ化してその欠点を修復し、更に高い次元で響きの軌跡と音色の余韻を堪能出来る仕上がりを実現しています。 「The Great Gig In The Sky」も2分40秒付近で生じていた左チャンネルのドロップダウンをRecorder 1で緩和し、これもRecorder 2の違和感を完璧にリカバリーしました。「Money」と「Us And Them」はRecorder 2そのままですが、「Any Colour You Like」はRecorder 2の3分56秒以降に生じていた音割れを解消する為にRecorder 1で補填し、これはそのまま「Brain Damage」冒頭の0分12秒付近まで続きます。この「Any Colour You Like後半~Brain Damage冒頭」までの約57秒間に及ぶ補填と修復は過去にSigma 55版でも施しているのですが、今回新たに施した修復はそれよりも更に細心の注意を払った完璧なトリートメントとなっていますので、Sigma 55をお持ちの方は是非その差も確かめて戴きたいと思います。ショウ後半のスタートとなる「One Of These Days」はまず冒頭0分00秒~04秒付近をこの部分が唯一記録されているRecorder 3で結合、その0分04秒から同16秒付近までをRecorder 1で引き継がせる事で、Recorder 2が抱えていた導入部分の音の欠落を完璧にリカバリーし、全長版の意義を更に高めています。また1分08秒~同11秒付近もRecorder 2は雑な処理でMono化されていたのでRecorder 1をマトリクスしてステレオ化しました。更に9分07秒以降(※ =終曲後のオーディエンス歓声の部分です)もRecorder 1で補填する事でステージングの連続性と全長版の趣旨をますます不動のものとしています。尚、この部分のRecorder 1による補填は次曲「Careful With That Axe, Eugene」の冒頭0分07秒付近まで続きますが、御存知の通りRecorder 2で聴くユージンは後半の10分36秒~同39秒付近で右チャンネルに僅かなレベルダウンがある訳です。そこでこれもRecorder 1で修復、11分33秒以降もディスク1終了まで再びRecorder 1で音をリペアして演奏の流れとサウンド・クオリティを揺ぎ無いものにしています。またこうした全長版製作のコンセプトと修復によってディスク収録時間が増加した事で、ショウ後半がディスク2に収まり切らなくなった為、この「One Of These Days」と「Careful With That Axe, Eugene」は本ディスク1後半に収録しております。 ディスク2も細かいマトリクス補填と修復で完成度を究極まで高めました。まず前曲からの続きとなる冒頭のチューニング・シーンですが、これもディスクスタート0分00秒~同16秒まで、この部分が唯一記録されているRecorder 3をコンバイン。その16秒から先も2分20秒までRecorder 1で継ぎ足す事でRecorder 2で欠落していた部分を完全補填し、更にドキュメンタリー性を高めました。「Echoes」もスタートの0分00秒~同21秒までをRecorder 1でリペアし、終曲後の26分10秒~16秒までをRecorder 3で、その26分16秒から28分27秒付近までを再びRecorder 1で、更にその28分27秒から同29秒までを今度はRecorder 3で修復(※ この2秒間、Recorder 1はゴトゴトと異音が入っている為です)するなど、かなり細かいリビルドを施しています。これによってこの曲はRecorder 2史上最強の聴き応えを獲得し、あの聴き慣れた演奏にかつてない充足感が完備されたのは言うまでも無いでしょう。「A Saucerful Of Secrets」は0分00秒~0分08秒までをRecorder 3で補填(※ Recorder 1は異音が目立つ為です)していますが、演奏終了後の15分20秒~同25秒付近はRecorder 1で、その15分25秒~17分12秒までをRecorder 3で、更にこの17分12秒~18分17秒までをRecorder 1で再度補填し、あの印象的な花火打ち上げ後の会場の興奮とアンコール待ちの様子を圧倒的なフル尺のドキュメンタリーと最上級の音質で底上げしています。「Set The Controls For The Heart Of The Sun」はRecorder 2原音のままディスクエンドを迎えますが、しかしここまで高度に復元された姿で到達するショウ・エンドの充足感と陶酔は、これまで各ソースでバラバラに描いていた72年ハリウッドボウルの聴感印象を大きく塗り替え、ブレの無い芯が一本入った確かな余韻で身を焦がして戴けるでしょう。 親しまれ続けた歴史ある3つのソースが遂に到達した理想形...。これはもはやハリウッドボウル音源の到達点というだけでなく、翌年の春に控えた『狂気』の完成に突き進む創造力のピークを1音も逃さず封じ込めた音の宝物と呼ぶに相応しいものとなっています。これぞ非公式音源の極み、掛け値なしに全てのフロイド・ファン必聴・必携の最新作です。是非とも本作を手に取り、極まるこの興奮を御体験下さい!!史上、最も完成された、最良・最長の1972年ハリウッド・ボウル音源タイトルです。(既発よりも14分も長く収録) 真に今年を代表する一枚です。 Live at Hollywood Bowl, Los Angeles, CA. USA 22nd September 1972 TRULY PERFECT SOUND Disc 1 (68:16) "The Dark Side Of The Moon"01. Speak To Me ★ほぼ丸ごとRec3(Monoソース)で補填。02. Breathe★既発ではThe Travel Sequenceとの変わり目の直前に0.06秒欠落あり(今回盤は欠落なし)03. The Travel Sequence★0:15 - 0:19付近 Rec2に特有のマイクの「ドンドン!」は今回差し替えなし(原音のそのまま) ★0:37 - 1:08付近、 1:37 - 1:42付近、 2:04付近(コンマ数秒) 延べ3箇所は、メインのRec2で雑な編集によりMono化されてる区間はRec1(LPステレオソース)をマトリクス(音源と音源を重ねる)し、ステレオ化 04. Time ★4:03 - 4:07付近 Rec1をマトリクスし、ステレオ化(4秒弱)05. Home Again 06. The Great Gig In The Sky ★2:40付近 左chのドロップダウンをRec1でマトリクスで緩和 (※既発では違和感あった)07. Money08. Us And Them09. Any Colour You Like ★Any Colour終盤 3:56以降Rec1で補填10. Brain Damage ★0:00 - 0:12付近Any Colur終盤からの続きでRec1で補填 ※"Any Colour"終盤から"Brain"頭の補填はSigma55で見られた補填よりもベターな編集。 11. Eclipse12. One Of These Days★0:00 - 0:04付近 Rec3で補填、 0:04 - 0:16付近 Rec1で補填★1:08 - 1:11付近 雑な処理でMono化されてるためRec1をマトリクスし、ステレオ化★9:07付近以降 Rec1で補填 13. Careful With That Axe, Eugene★0:00 - 0:07付近 "One Of"終盤からの続きでRec1で補填★10:36 - 10:39付近 右chレベルダウンを緩和するためRec1でマトリクス★11:33付近以降Disc1終了までの16秒をRec1で補填。★"One Of"、"ユージン"は収録時間の増加によりDisc2に収まらないためDisc1に収録。 Disc 2 (62:08) 01. Tuning★0:00 - 0:16付近 Rec3で補填★0:16 - 2:20 Rec1で補填 02. Echoes★0:00 - 0:21 付近 Rec1で補填★26:10 - 26:16付近 Rec3で補填★26:16 - 28:27付近 Rec1で補填★28:27 - 28:29Rec3で補填(※Rec1はゴトゴトうるさいため。)03. A Saucerful Of Secrets ★0:00 - 0:08付近迄 Rec3で補填(※Rec1はゴトゴトうるさいため。)★15:20 - 15:25付近 Rec1で補填★15:25 - 17:12付近 Rec3で補填★17:12 - 18:17付近 Rec1で補填 04. Set The Controls For The Heart Of The Sun









