2010年4月22日から28日にかけて行われたジャパンツアーの終了後、ゲイリーらはそのまま韓国へ向かい、初めてソウルの地に降り立ちました。本作 では4月30日にソウルの"オリンピックパーク・フェンシング競技場"で行われた、ゲイリー唯一の韓国公演の模様を、高画質オーディエンスショットで捉え ています。完全収録ではない上に、映像ではやや不安定な場面も散見されますが、撮影者はゲイリーの動きを余さず捉えようと試みており、ゲイリーのプレイに 一挙手一投足を臨場感溢れる質感で楽しむ事ができます。ライヴの中盤「Since I Met You Baby」で映像の構図が完全に定まってからは、見事なアップシーンも連発して、素晴らしい場面を立て続けに観られるようになります。音質が優れているのもファンにとって嬉しいポイントで、序盤の多少画面が不安定な場面でも、音と映像が相互に支えあう事で、ファンは興味深くライヴを見入ることが出来ます。映像はオープニングの「Walking By Myself」が未収録で、2曲目の「Bad For Your Baby」途中からスタートします。ゲイリーの「カントリー・ブルースだ」というMCに続いて演奏される「Down The Line」はいきなりの見どころ。ステージ中央で激しいプレイを聴かせるゲイリーだけでなく、ダイナミックにドラムを叩くスティーブ・ディクソンや、ゲイ リーとも息の合ったベースを聴かせるピート・リーズら、バンドのメンバーが繰り出す演奏もクリアな映像で確認できます。この場面は日本公演を思い出し、感 慨深く見入ってしまうファンも多いはず。演奏後、オーディエンスに向けてお辞儀をするゲイリーの姿も見逃せないポイントです。ここでゲイリーはギターをレスポールにチェンジ。軽く弾いて音を試した後に始まる「Since I Met You Baby」から、いよいよ本映像の本領が発揮されます。ばっちり安定した映像と素晴らしい音質は極上のレベル。演奏も画質にふさわしく、特に3分~4分台 のロングソロは秀逸です。ゲイリーは淡い暖色系のライトに照らされ熱演。彼の姿が大きくクローズ・アップされるシーンは堪りません(なお、クレジットはさ れていないものの、「Since I Met You Baby」の後には1分弱ほど「Have You Heard」のイントロも収録されています)。ライヴの中盤「All Your Love」・「I Love You More Than You’ll Ever Know」・「Too Tired」の3曲は残念ながら未収録ですが、ショウのクライマックス部分はしっかりと楽しめます。「Still Got The Blues」は本映像最大の見せ場と言えるテイク。サウンドはより一層聴き易いクリアな音像となり、演奏も素晴らしい聴き応えですが、何より凄いのはゲイ リーを斜めのアングルから捉えたそのショットです。同曲後半の盛り上がるようなソロも感動的で、偶然とはいえこの映像を残してくれた撮影者には感謝の気持 ちすら抱いてしまいます。この場面に代表されるとおり、ライヴ後半では撮影者もすっかりゲイリーの動きを手の内に収め、動きやギター・プレイもズームや ムーブを駆使してばっちり捉えています。「Walking By Myself」イントロでオーディエンスを煽るゲイリーも良好な画面構成で撮れており、このライヴ後半部分はまるで客席側からのプロショットを観るような 錯覚に陥ります。アンコールの「The Blues Is Alright」は冒頭こそ画面が暗いですが、30秒前後から良質なアングルとサウンドが回復します。会場もノリノリの素晴らしいムードなのが伝わり、 1:57ではゲイリーが歌の途中で客席を指差し「誰かが踊っているね(スィングしているね)!」とご機嫌にコメントします。韓国のライヴらしく情熱的な ムードは高まる一方で、ゲイリーの煽りに会場全体が沸く4分台ではカメラすら揺れ動くほど。熱狂する観客の様子もクリアに把握でき、映像ならではの臨場感 を味わえるでしょう。アンコールラストは12分に及ぶ「Parisienne Walkways」が締めくくります。冒頭で一部音切れが存在するものの、あのロングソロは極上の映像と音声で収められています。2分台のロング・サス ティンの前後をここまで生々しい素材で楽しめるオーディエンス・ショットなど、他に存在するのか?というほどのクオリティは圧巻の一言。クロージングまで 8分間繰り広げられるギターソロの感動は、本映像をご覧になった方のみ味わえる特権です! 演奏を終えて、「本当にありがとう。今夜は君たち皆の前で演奏 できて嬉しかった。またいつか・・・来年会いましょう!」と言い残すゲイリーの姿には涙を禁じ得ません。ラストの大きな"We Want More!"コール、そして終演のアナウンスまで、ファンの方にはぜひ見届けて頂たい!この韓国公演終了後、ゲイリーはバンドメンバーを一新し、5月からスタートする新たなツアーへの準備に入ります。この後は夏のヨーロッパツアー、10月 のウクライナ・ロシアツアーと、全てがハードロック・セットで行われたため、ゲイリーのブルース・ライヴはこの韓国公演が最後になったのです。全編で47 分間ながら、ゲイリーのラスト・ブルースを素晴らしいオーディエンス・ショットで収めた本作は、ゲイリーのキャリア中でも間違いなく最重要映像の一つだと 断言できます。ファンの皆さんは「LEFT ME WITH THE BLUES」とともに、ゲイリーが残した最後のブルース・ライヴを、心ゆくまでご堪能頂きたいと思います!(CD) Live at Olympic Park's Fencing Gymnasium, Seoul, South Korea 30th April 2010 AMAZING SHOT!! 1. Bad For Your Baby 2. Down The Line 3. Since I Met You Baby 4. Still Got The Blues5. Walking By Myself 6. The Blues Is Alright 7. Parisienne Walkways Gary Moore - Guitar, Vocal Vic Martin - Keyboards Pete Rees - Bass Steve Dixon - Drums COLOUR NTSC Approx. 47min.









