世界最高峰と名高い日本盤レーザーディスク復刻シリーズ、OZZY OSBOURNE編の登場です。今回、蘇ったのは、ジェイク・E・リーが「神風」バンダナを足に巻いて暴れる1984年の「BARK AT THE MOON」!このシリーズは繰り返し解説していますので、ご存じとは思いますが、プロユースのハイエンド機材を使用した海外メーカーから独占輸入したもの。レーザーディスクに封じ込められた映像・音声データを最大限に引き出しており、超美麗クオリティでDVD化しています。定番映像だけに、ビデオ起こしのDVDは巷に溢れていますが、それらとは画質・音質共に比べものにならない。いえ、同じくレーザーディスクから起こした思われるものと比べても完全に別次元です。なぜ、これほどのハイ・クオリティが可能なのか……(海外メーカーに使用機器や工程を問い合わせてみましたが、企業秘密と言われてしまいました)。その画質の威力は、冒頭から炸裂! イントロでストーリーを語るテロップが流れるのですが、その文字の美しさと言ったら! 現代のデジタル収録にも匹敵する美しさです。ショウは、スモークの中からオジーが登場しますが、その煙、ハネた髪の毛の1本1本、本当に凄まじい高画質。古い館を模した雰囲気抜群のステージセットも鮮明です。当時から何度も飽きるほど見た映像のはずなのですが、これほど強烈な撮影だったとは。そして、レーザーにこれほどの情報量が詰まっていたとは……まったく知りませんでした。そして、その超ハイ・クオリティで繰り広げられるのが、名盤「BARK AT THE MOON」時代のオジー! かの名盤と同じくジェイク・E・リー、ボブ・デイズリー、ドン・エイリー、トミー・アルドリッジが並ぶ壮観のステージです。さまざまなミュージシャンが入れ替わっていたオジー・バンドですが、鋭い乱打が舞うトミーのドラムとギャリギャリと切っ先鋭いピッキングのジェイクの組み合わせは、極めてメタリック。それらを歌うようなボブの凝ったラインが繋ぎ、名手ドンのシンセが煌びやかに飾る。今でも“ヘヴィメタルのゴッド・ファーザー”をキャッチフレーズにするオジーですが、もっとも金属色に輝いていたのが、この5人だったのです。中でも、他の時代とまったく違うのはジェイク。ヘヴィリフを引きずるトニー・アイオミや繊細なフレーズで酔わせるランディ・ローズ、荒々しくロックするザック・ワイルド……歴代の相棒たちは全員素晴らしいですが、ことカミソリのごとく鋭く切り込み、ギラギラと輝くようなギターはジェイクなればこそ。華麗なステップで駆け回りながら、一瞬も止むことのないピッキングのどしゃ降りに、快感が押し寄せてくる。後のギタリスト達は簡易ポジションで弾く「Bark At The Moon」のエンドソロも、お得意の大股フィンガリングで弾き抜きます。後輩ギタリスト達は、伝説のランディを尊敬するあまり、忠実に再現することばかり腐心していますが、同世代のジェイクは容赦なし。「Mr. Crowley」の象徴的なソロでさえ、ジェイクにしかあり得ない鋭いエッジで駆け抜けます。そして、ジェイク自身が「内心、“なんてつまらない曲なんだ”と思いながら弾いてたよ」と語る「Iron Man」と「Paranoid」。ロック史に輝く名曲達を自分流に切り刻んでしまいながら、それが寒気が走るほどカッコイイのだから恐れ入る。やはり、この人は天才だ……。そんな若さ弾けるジェイクの全盛期を収めたプロショットはいくつかありますが、オフィシャル映像を最上級に蘇らせた本作が確実にベストです。思えば、このメンツは、前年の1983年にUSフェスティバル(ジェイクの実質的なデビュー公演)に出演した5人でした。それまでロックファンの間で草の根的に広まっていった「ヘヴィメタル」でしたが、あのとき、その枠を一気に超えて、お茶の間レベルにまで「これがヘヴィメタルって音楽なんだ」を知らしめた。そしてその後、名盤「BARK AT THE MOON」を完成させ、全米に「あのオジー」を生で見せつけて回ったのが、このツアーなのです。つまり、本作で観られるのは、単に1本の凄いライヴではなく、アメリカに「ヘヴィメタル」を植え付け、オジーを“ゴッド・ファーザー”に引き上げた光景そのもの。このライヴに酔いしれたからこそ、全米にHR/HMの嵐が吹き荒れ、MOTLEY CRUE(LAメタル)が、METALLICA(スラッシュメタル)が世界を制していった。このツアーがなかったら、このパフォーマンスがなかったら、HR/HMの歴史は違ったものになっていたかも知れない……そんな「歴史のIF」でさえ、大げさに思えないほど、本作のライヴは凄まじい。「ヘヴィメタルとは何か」と書くと、まるでJUDAS PRIESTのようですが、本作のオジーもまた、その歴史的な回答です。そう、本作はJUDAS PRIESTの「LIVE VENGEANCE '82」と並ぶ“ヘヴィメタルの教科書”なのです!この1本は、若き天才ギタリストの頂点を収めた映像であり、無類の達人が集ったスーパー・バンドの記録であり、ヘヴィメタルの運命を変えたパフォーマンスでもある。ランディやザックばかり重用するオフィシャルがこの傑作映像を無視し続けるのであれば、アンダーグラウンドで蘇らせるしかない。ひとりのカリスマ、ひとりの天才ギタリストだけでなく、ひとつの音楽ジャンルの魅力が最もまぶしく輝く傑作映像。その世界最高クオリティ盤をお送りします。 Live at Salt Palace, Salt Lake City, Utah, USA 18th March 1984 PRO-SHOT(BET QUALITY EVER!!!!)(74:09) 1. Introduction 2. Opening 3. I Don't Know 4. Mr. Crowley 5. Rock 'n' Roll Rebel 6. Bark At The Moon 7. Revelation (Mother Earth) 8. Steal Away (The Night) 9. Suicide Solution 10. Centre Of Eternity 11. Drum Solo 12. Flying High Again 13. Iron Man 14. Crazy Train 15. Paranoid PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.74min.









