1971年、ELPは4月から9月頭にかけて大規模な北米ツアーを展開、この地での人気を不動なものにしますが、本盤は「Tarkus」のアメリカでのリリースのちょうど1か月前にあたる時期、7月19日のLAはハリウッド・ボウル公演をマスター・クオリティを確信させる、怒涛の超高音質オーディエンス録音で収録しています。現状、これ以上の音質テイクは無しと言われている1st Genマスターを、2014年の技術で丁寧にリマスター収録。このマスター音源は最高音質ながら前半のTake A Pebbleの7分強でカットがあり後半が未収になっているところが失点と言えます。本テイクでもそれは同じで、Take A Pebbleのピアノソロのあと、エマーソンがピアノの弦で「第3の男」のテーマを弾き、その後、グレッグがアコースティックソング・パートに入ったところでテープがブツ切れしています。今回のリマスターでは、そのカットポイント前後で感触が違っていたのをそれぞれ適宜補正。前半は弱かった低音部を自然に補強、Tarkus以降は右チャンネルのみ不足していた高音を足したリマスターを行っています。全体を覆っていたヒスノイズも全て適度に調整、間違いなく、本テイクのベスト・ヴァージョンを実現しています。本音源が初登場した2001年のbeatleg vol.16号のレビューを見ますと、「音質は当時の機材で収録できる最高レベルと言って良いだろう。高域・低域ともに良く録れており、また野外公演ということもあってライン録音のような音像である。」と評されており、本盤は、それを更にスケールアップした音質で収録されていることを考えると、これはもうまさに、絶頂期ELPのステージを最高音質で捉えたベストブートレッグ盤と断言して良いでしょう。音の定位、艶、鮮度、バランス、全てが満点の音源であり、Take A Pebble後半のカットさえなかったら、オフィシャル・リリースも可能な程の内容になっています(大元のマスターテープに起因するドラムソロの6分25秒目からの約25秒間の劣化も残念!)。ボーナスに同年8月12日のカナダはオンタリオ公演で演奏された貴重なレアテイクA Time And A Placeを追加収録。こちらも既発「Riders On The Storm」に収録されていたテイクと同じですが、より鮮度の良い抜けの良いヴァージョンを採用しており、その音質の差は歴然です。最高レベルのオーディエンス録音でお馴染みの1971年6月20日のロンドンをも上回る、ELP史上最強・最高音質で録音された、全てのロック・ファン必携の一枚がCDリリース決定です。 Live at Hollywood Bowl, Los Angeles, CA. USA 19th July 1971 TRULY PERFECT SOUND (73:10) 1. Intro. 2. Moog Tuning 3. The Barbarian 4. Take A Pebble Tarkus 5. Eruption 6. Stones Of Years 7. Iconoclast 8. Mass 9. Manticore 10. Battlefield 11. Aquatarkus 12. Knife Edge 13. Rondo 14. Drum Solo 15. Rondo(reprise)16. Nutrocker Bonus Track Live at Stanley Park, Toronto, Ontario, Canada 12th August 1971 17. A Time And A Place