キース・エマーソン在籍最後となる、1970年のヨーロッパ・ツアーより、1月24日フランス、パリのオリンピア劇場でのショーを、近年初めて発掘されたマスター・クオリティー、オーディエンス・ソースよりコンプリート収録。ネット流通音源ではなく、テーパー所有のオリジナル・マスターからのダイレクト収録によるもので、しかも当時としては驚異的なクオリティーと言えるもの。そして何よりアルバム「ファイブ・ブリッジス」時期のライブを、完全収録したものは今まで存在しなかっただけにあまりに貴重といえるもので、同アルバム・ナンバーはもちろん、代表曲、ベートーベンからボブ・ディランまでを独創的アレンジで聞かせるキースのキーボード・プレイはやはり注目。さらにDVDもカップリングされており、1968年9月29日、イギリスはクロイドンのフェアフィールド・ホールズで撮影された初期のライブ映像を収録。イギリスBBCにて当時放送された人気音楽番組「Colour Me Pop」の貴重映像を、ダイレクトDVD化したもので、画面はモノクロでアナログ・ノイズもあるものの、クオリティーとしては過去最高。そもそもナイスのここまで長いライブ映像はこれ以外に存在せず、ちょうどセカンド「Ars Longa Vita Brevis」リリース前となり、ギターのデヴィッド・オリスト脱退直前の貴重なライブテイク。見所は何といってもAmerica後半、キースのオルガンへのグリッサンドの嵐の後、鍵盤へのナイフ刺し、オルガンの上に立っての仁王立ちと、この時期にして、お馴染みのアクションを全て披露。そしてラストにオルガンの裏側から、スティックでリバーブの部分を叩いて、破壊音を出す珍しいギミック・アクションもあり。またMCは殆どキースが担当で、Ars Longa Vita Brevisの前にリーが説明を開始。そしてこの大曲は、まさに見所満載で、冒頭のブライアンの笛吹き、クリムゾンばりの銅鑼の連打、キースがオルガンの裏からノイズを出して、ドラムが呼応するところはフロイドのサイケな演奏を連想。またピアノ・ソロに続いては、グランド・ピアノの内側に腕を突っ込んで、音を操るパフォーマンスも。そして後半のスピーディでアグレッシブな変幻自在のオルガン・ソロは必見。若きキースのエネルギーが爆発する、全てがぶっ飛んだ超絶の演奏を31分にわたりここに最高のクオリティーで再現。またボーナスでパトリック・モラーツが加入した70年代型ナイスといえる、レフュジーの映像も、おなじみジョン・ピールのOGWTより追加収録。 DISC ONE : 1. Intermezzo “Karelia Suite”/2. Hang On To A Dream/3. Country Pie/4. 3rd Movement DISC TWO : 1. She Belongs To Me/2. My Back Pages/3. High Level Fugue (4th Bridge) / Finale (5th Bridge)/4. For Example/5. Rondo [Live At L'Olympia, Paris, France January 24th 1970] Keith Emerson (org, p) Lee Jackson (b, vo) Brian Davison (ds) DVD : 1. Intro 2. America 3. Ars Longa Vita Brevis 4. Rondo 5. Outro. [Live at Fairfield Halls, Croydon, UK 29th September 1968 / Black & White NTSC Approx. 31min.] Keith Emerson - Organ, Piano / Lee Jackson - Bass, Vocals / David O'List ? Guitar / Brian Davison - Drums, Percussion REFUGEE : Marquee 1974: 4. Ritt Mickley (despite what 'Whispering' Bob says)