1974年11月よりスタートした「幻惑のブロードウェイ」全米ツアーより、年が明けて1975年初めてのショーとなった1月10日フロリダ公演の模様を、近年関係者流出したステレオ・サウンドボード・マスターより105分にわたり収録。当時記録用に録音されたカセット・マスターからダイレクトCD化されたもので、”The Waiting Room”の後で通常演奏される”Anyway”が未収録、そして次曲”Here Comes~”のアタマ、及び、アンコール部分のアタマなどで、一部カットはあるものの、それら以外はリアルなライン録音で収められており、何より貴重な当時のライブをサウンドボードで聴けるのは嬉しいかぎり。もちろん演奏の方も前年ツアーから数週間のオフの後ということもあり、さらに練られたバンド・アンサンプルが素晴らしく、特に”Hairless Heartでの、ギターに被せた金管サウンドの美しさや、”The Chamber Of 32 Doors”での感動的な展開。さらに”The Waiting Room”における強烈なエキセントリック・サウンドは鳥肌もの。そして終盤、この時期よりかなりフューチャーされだしたバンクスのシンセ・ソロがすさまじい”The Colony Of Slippermen”、そして9分弱の収録ながら、ガブリエルの圧倒的パフォーマンスが目に浮かぶアンコール”The Musical Box”での大円団など、同アルバムの魅力をライブで完全再現したファン必聴アイテム!