1978年「そして3人が残った」リリース後のUSツアーに向けての、3月26日ダラスで行われたドレス・リハーサルの模様を、近年流出した関係者所有のオリジナル・マスター、ステレオ・ライン・テイクにて1時間34分にわたり収録。過去流通の音源がノイジーでこもり気味だったのとは別次元のクオリティーで、ボード直結からのダイレクト・サウンドはこのままオフィシャル・リリースも可能なレベルで、本番さながらの通しリハの全てを再現。そして聞きどころは何といってもハケットの抜けた後、ツアー・メンバーとして新加入のダリル・ステューマーのプレイで、全編にわたりハケットより手数の多いプレイやアレンジがリハーサルだとさらによく分かるのがポイント。そしてリハの内容も”Deep In The Motherlode”とイントロに大胆なパーカッションをフィーチャーした”Follow You, Follow Me”を別アレンジで2テイク演奏しているのが興味深いところ。さらに初期ナンバーの”Fountain Of Salmacis”などはかなり久しぶりの演奏。また”Down And Out”や”Supper’s Ready”は、結局ツアーでは数回しか演奏されていないので要チェック。しかも”Supper's Ready”は全曲ではなく、”Apocalypse In 9/8”以降のパートで、この部分だけをカウント入りで8分間プレイしており、本年ツアーで一部アンコールとして披露されているもの、数回ゆえレアなテイク。長期ツアーの2日前となる貴重な本番さながらのドレス・リハをカンペキなクオリティーで収めたファン必聴アイテム。