1982年10月2日イギリスのミルトン・キーンズにて行われたたピーター・ガブリエルを迎えての1日だけの再結成コンサートは、当時ガブリエル主催によるWOMADフェスで多額の負債を背負ってしまった彼を救うために企画されたスペシャル・ライブとして、ファンには周知の中メモリアル・ライブ。そしてそのライブに向けて、その3日前となる9月29日ロンドン、ハマースミス・オデオンにてガブリエルを交えて行われたドレス・リハーサルの模様を、関係者流出によるサウンドボード音源にて93分にわたりフル収録。なんと本番当日でさえ、一部の映像とオーディエンス録音のテープしか存在しない中で、リハ音源だけがカンペキなサウンドボード・ソースで流出したことは驚きで、しかも”Turn It On Again”、”Broadway Medley Of 1974”、そして”I Know What I Like”が未収録以外は、ほぼ当日のコンサートの流れに沿った、まさに本番さながらのリハーサルを、このクオリティーで聞けるのは感激もの。なお選曲もメモリアルに相応しく、初期ナンバーを中心に構成されてはいるものの、曲によってはアレンジも変えており、オープニングの”Back In N.Y.C”なども最初の間奏を短くアレンジした形でプレイ。ただしガブリエルがかなり詞を忘れていたり、フルート演奏もおぼつかなかったり、また最大の難曲(?)ジェネシスによる”Solsbury Hill”は、なかなかメンバーが合わせるのに苦労し、何度もやり直しつつも、ドラムはいかにもフィル・コリンズという間の取り方で、このあたりはリハならではゆえ、思わずニンマリしてしまうところも。さらにこの時だけとなるダリルがギターを弾くフル・バージョンの”The Musical Box”や、本番さながらの24分に及ぶ”Supper's Ready”などは、音質の良さもあり本番以上に素晴らしい演奏とクオリティーで堪能できるファン必聴マスト・アイテム。 Disc One : 01. Back In N.Y.C. (5:56) 02. Dancing With The Moonlit Knight (4:02) 03. The Carpet Crawlers (5:45) 04. Firth Of Fifth (9:02) 05. The Musical Box (10:45) 06. The Lamb Lies Down On Broadway (6:37) 07. Fly On A Windshield (4:37) Disc Two : 01. In The Cage (9:21) 02. Supper's Ready (24:09) 03. The Knife (3:42) 04. Solsbury Hill (take 1) (1:51) 05. Solsbury Hill (Take 2) (3:24) 06. Solsbury Hill (Take 3) (05:04) [at Hammersmith Odeon, London UK 29th September 1982] Peter Gabriel: Vocals Tony Banks: Keyboards Mike Rutherford: Bass Phil Collins: Drums / Percussion / Vocals Daryl Steurmer: Guitar Chester Thompson: Drums