1982年「THE BROADSWORD AND THE BEAST」に伴うヨーロッパ・ツアーより4月30日、ドイツのフライブルク公演を超高音質ステレオ・サウンドボード録音で約80分収録。有名なキングビスケット音源は4月28日ラーベンスブルグ、29日のゴーテンバーグ、そして本公演からの編集でしたが、本盤はその最終日をほぼコンプリート収録。ニューウェイブに歩み寄った「A」の商業的失敗からか同アルバムでは従来のトラッド路線を復活。またキーボードに新人ピーター・ジョン・ヴェテッシ、ドラムに元Fairport Convention、Cat Stevensのジェリー・コンウェイというアルバムどおりの布陣で、同年のUSツアーではドラマーが元10C.C.のポール・バージェスに変わってしまうため、このツアーのアルバム・レコーディング・メンバーでの演奏がここに。特に10曲目の新加入の2人によるキーボード&ドラム・ソロは必聴で、ジェリー・コンウェイは、各曲で堅実なプレイでサポート。またこの時期のみよくプレイされていたバレをフィーチャーしたトラッド風のインストThe Swirling Pitも貴重。続くPibroch~Black Satin Dancer(インスト)と続くメドレーではバレの素晴らしいギターソロを堪能できる、全編まさに聴き所といった最高の一枚。