2014年に35年ぶりのツアーが突如発表され、世界中で話題となっている中、それ以前に唯一行なったツアーが1979年の「THE TOUR OF LIFE」。そしてこの時もヨーロッパで28公演が行なわれたのみで、本タイトルはそのツアー最終公演地である、ロンドンのハマースミス連続公演の初日となる5月12日の模様を、現存するベスト・クオリティー・オーディエンス・マスターよりコンプリー収録。まず翌最終日はオフィシャル映像がシューティングされたことで有名な中、その前日にあたるこの日のコンサートは、通常のツアーとは異なり特別のものとなっており、ツアー・スタッフが、ツアー中の不慮の事故で死去してしまうアクシデントがあったため、この日はそのスタッフであるビル・ダフィールドの追悼として行なわれたもの。そのため、この日基本的にはケイトのソロではありつつ、ゲストとしてピーター・ガブリエルとスティーブハーレイを迎え、3人での競演ステージがフューチャーされているところが大きな聞きどころで、特に「Them Heavy People」は3人での共演、そして「The Man With The Child In His Eyes」は、最初にガブリエルが歌い、その後、同曲を再度ケイトが歌うという構成。また「I Don’t Remember」はガブリエルがメインで歌い、バック・コーラスをケイトが担当。さらにガブリエルのソロ「D.I.Y.」、スティーヴ・ハーレイのソロでは、「Best Years Of Our Lives」と「Make Me Smile」が披露されており、ゲストの2人のソロの間は、一旦ステージを降りていたケイトが、「Wow」で再びステージに戻り、「嵐が丘」でエンド。そしてこの日は特別なステージということで、再びゲストの2人をステージに呼んで、「Let It Be」を皆で歌うという、珍しいアンコールも必聴。 なお、本ツアー音源にして、サウンドボードで収録された最終日やマンチェスター公演についで、オーディエンス録音としてはベストといえるクオリティーであるあたりも要チェック。 DISC ONE : 01. Moving 02. Symphony In Blue 03. Violin 04. The Kick Inside 05. Strange Phenomena 06. Hammer Horror 07. Chant - Kasaka From Baghdad 08. Don't Push Your Foot On The Heartbreak 09. Them Heavy People (With Peter Gabriel & Steve Harley) 10. The Woman With The Child In Her Eyes (With Steve Harley & Peter Gabriel) 11. The Man With The Child In His Eyes 12. Here Comes The Flood (Peter Gabriel) 13. I Don't Remember (Peter Gabriel & Kate Bush) 14. D.I.Y (Peter Gabriel) DISC TWO : 01. Best Years Of Our Lives (Steve Harley) 02. Come Up And See Me (Make Me Smile (Steve Harley) 03. Wow 04. Kite 05. James And The Cold Gun 06. Wuthering Heights 07. Let It Be (With Peter Gabriel & Steve Harley) [Bill Duffield Benefit Concert : at Hammersmith Odeon, London, UK 12th May 1979]