2011年オランダで毎年開催されている恒例の「ノースシー・ジャズ・フェス」に7月9日出演した際の模様を、現地FMオンエアーによる放送用マスターから、ステレオ・サウンドボードにて収録。放送用音源ゆえコンプリートではないものの、デシダル放送されたソースゆえ、このままオフィシャル・リリースも可能なクオリティー。そして近年、活動を共にしている自身のバンド、4thディメンションを率いてのライブで、アラン・ホールズワース等との共演で知られるゲイリー・ハズバンド、ベースにはザヴィヌル・シンジケートにも参加していたエティエンヌ・ムバペら、強靭なメンバーがサポート。その演奏もさらにテクニカルかつハードに繰り広げられており、マハヴィシュヌ的なスリリングな展開からミディアムなインプロ、そして何といっても、マクラフリンの例によっての速弾き連射は、さらに高速化しており、楽曲もますますハードな方向に。またその音の広がり具合は1969年マイルスとのセッションや、70年代のマハヴィシュヌ時代を彷彿とさせるもので、エレクトリックなアンサンブルながら、かつてのマハヴィシュヌよりもジャズ・エッセンスが強いあたりもポイント。さらにボーナス・トラックとして、前年2010年7月2日、モントルー・ジャズ・フェスでのビリー・コブハムとの共演による、マハヴィシュヌの「ミーティング・オブ・スピリッツ」も追加収録。