ウェストウッド・ワンで放送された1985年3月28日、ニューヨークはラジオ・シティ・ミュージック・ホール公演を2時間14分に渡って、過去最高・最長のマスターより極上レベルのステレオ・サウンドボード録音で完全収録。当時の放送音源をリール・トゥ・リールで録音・保存していたオリジナルヴァージョンをダイレクトにCD化。冒頭、ロジャーが、自らの声で、音が左右からだけでなく上下からも聞こえる特性をもつRingoホロフォニックマイクを紹介します。全体を通して、実験的なサラウンド・サウンドで収録されており、あまり聴いたことのないような、音が飛び回る立体的な音像で、コンサートの全貌を堪能することができます。音があまりに立体的で、激しい演奏のときは派手にディレイがかかったような特異な音像ですが(Moneyで顕著)、アコースティックパートはRINGOマイクの効果で非常に深みのある音が楽しめま各楽器のソロ演奏の音の際立ち感も凄いものがあります。フロイド・クラシックは原曲のリズムのアレンジを大幅に変え、より音楽的な深みを目指した、挑戦的かつ聴き応えのある演奏を楽しむことができます。85年ツアーは、クラプトンに代わり、ジェイ・ステイプリーがギターを務めています。バンドのコンビネーションはタイトで素晴らしく、聴き応え満点の高品質な演奏をたっぷりと堪能することができます。第二部でフル演奏される「Pros And Cons Of Hitch-Hiking」も、全編を通してウルトラクリアーなステレオ・ライン録音で聴き応え満点!ロジャーの存在感抜群のボーカル・パフォーマンスもドラマチックに楽曲を盛り上げます。明るめのリズムでプレイされるBrain Damageも聴き所です。マスターに起因する過重な低音を適度に調整、最も聴きやすいヴァージョンに仕上げてあります。間違いなく、1985年シティ・ミュージック・ホール音源の決定版です。