「Three Classic Albums Tour 2013-2014」と題され、「危機」「究極」「ザ・サード・アルバム」をアルバムごとにライヴで再現する前代未聞のツアーは2013年3月1日のアメリカはネバダからスタートし、6月5日にノルウェーのオスロで幕を閉じました。今年の11月には「こわれもの」と「危機」をライヴ再現するスペシャルツアーでの来日が決定しているイエスですが、プログレファンとしては、最新「Heaven & Earth Tour 2014」での来日も嬉しいが、「Three Classic Albums Tour」も見てみたかった・・・というのが本音ではないでしょうか。特に、人気の高い「究極」からの、Going For The One、Turn Of The Century、Parallelsをまとめて聴ける機会が今後あるかは全くもって不明だからです。2014年 UK&ヨーロッパ・ツアーから、全26公演中13公演目にあたる5月22日のオランダはティルブルフ公演を、ネットを介して登場した話題の超高音質オーディエンス録音をリマスター完全収録した、まさに究極の作品をCD化しました。長いツアーを経て、バンドとしての演奏のまとまりはそのピークに達しており、老いてなお、聴く者を大いに感動させてくれるアーチスティックなプレイの数々を、これ以上はない程の最高音質で、存分に堪能させてくれます。ジョン・アンダーソンをコピーさせたら、その右に出る者はいない、まさにパーフェクトな歌声でディープなイエス・ファンを大いに納得・満足させてくれるジョン・デヴィソンの歌声をもって、究極の三作品を次々と再現していく様は圧巻の一言。ロンドンはロイヤル・アルバート・ホール公演の演奏も見事でしたが、本盤で聴けるティルブルフの一切の隙の無い、見事なアンサンブルプレイはお見事。先にリリースされた「Cruise To The Edge」と同じバンドとは信じられない程に、ガッチリ・カッチリした演奏で、聴き手を大いに感動させ、楽しませてくれます。ハウも近年ベストと思えるほどのクリエイティヴィティに満ちた高品質なプレイを聴かせてくれ、齢67歳になっても「まだまだいける」頼もしい演奏ぶりをたっぷりと披露してくれています。とにかく各所のキメをばっちりと決めてくれるのが嬉しく、2時間30分近い長いステージを飽きることなく一気に聴けてしまいます。ジェフ・ダウンズも、今が自身の音楽史の中で最もアーチスティックにプレイしているのではないでしょうか。この最新ライヴは、バンドの放つ音の説得力が違います。近年のイエスの最良の時を最高の音質で記録した、ファン必携の最新公演盤。 Live at Poppodium 013, Tilburg, Netherlands 22nd May 2014 PERFECT SOUND Disc 1(70:32) 1. Firebird Suite 2. Close To The Edge 3. And You And I 4. Siberian Khatru 5. Introduction by Chris Squire & Steve Howe 6. Going For The One 7. Turn Of The Century 8. Parallels 9. Wonderous Stories Disc 2(79:11) 1. Awaken 2. Introduction by Chris Squire 3. Yours Is No Disgrace 4. Clap 5. Starship Trooper 6. I've Seen All Good People 7. A Venture 8. Perpetual Change 9. Band Introductions 10. Roundabout Steve Howe - Guitars, Vocal Chris Squire - Bass, Vocal Alan White - Drums Geoffrey Downes - Keyboards, Vocal Jon Davison - Lead Voca