2003年、前年亡くなったピーター・バーデンスに捧げた14枚目のアルバム「A Nod And A Wink」に伴うUSツアーより、6月30日のヴァージニア州アレクサンドリア公演を、マスター・クオリティー、オーディエンス・レコーディングにてコンプリート収録。録音者の存在すら感じさせないような、超クリアーな音の安定感で、サウンドボード・レベルといえる究極のデジタル録音。まず前半は70年代クラシックを連発。そして中間部では「Moonmadness」収録のAnother Nightも演奏され、後半には新作からのFox Hillに続いて、ファーストアルバムから、前年に亡くなったピーター・バーデンス作曲のArubalubaもプレイ。そして歯切れ良いギターでスタートするMother Roadに続いてのメイン・セットのラストは新作からの10分を超える大曲 For Today。また曲開始前にラティマーが「911事件」に関して言及、そしてあまりの感動的な演奏に押し黙って聴いていた観客が終演後、一斉に大喝采を送る部分は鳥肌もの。そしてアンコールはNever Let Go。イエスのサポートでお馴染みのトム・ブリスリンがこの時期のみキーボードを担当しており、各所で素晴らしいプレイを聴かせてくれるのも要チェック。