当時の録音とは信じ難い、鮮度抜群の超極上音質です!この時期のイメージとしては1977年の「The Missing Piece」以降、時代の流れにあわせてポップ化していき、「Giant For A Day」がその路線で制作され、評判も悪く、結局失敗作になってしまい、ラスト・アルバムとなった「Civilian」も、そのためほとんど話題にもならなかったりと、決していいものではありませんでしたが、ここ最近ではプログレにとどまらない音楽的な クオリティの高さ等が改めて評価されており、ジェントル・ジャイアントならではの、半端ではないライヴの素晴らしさ、凄まじさが本公演からもリアルに伝わります!楽曲のバランス、パフォーマンス的にも全く衰えていないことを証明したFive-man drum bash、Number One収録の6月16日に行われたラスト・ライヴも「Last Steps」としてリリースされています。攻撃的なピアノの和音連打、うねるオルガンが冴えまくるアヴァンギャルドなKnots、オリエンタルなリフが印象的なPlaying The Game、ジャズ、ロックが 大胆かつ繊細に交ぜあわされた込み入ったアンサンブルの傑作The Advent Of Panurge、数々のバンドに影響を与えた独特のコーラス・ワーク等、とにかく全編に亘り、他に類を見ないオリジナリティー溢れるパフォーマンスが繰り広げられ聴きどころ満載ですが、必聴は、ここにこのバンドの全てが集約されていると言っても過言ではない最高期に発表のFree Hand(この頃は、コボ・ホール、メープル・リーフ、キャパ15000の ボストン・ガーデン等、今回はキャパ400人のパラダイス・クラブと動員の減りっぷりがわかります・・・)で、08年の新曲といっていい程、先を行き過ぎているサウンドを放っており、バンド・グルーヴを演出する絶妙なコード・ワーク、デリケートなヴォイッシング、7拍子等、奇数拍を取り入れたバラバラになる寸前の張り詰めたリズム・コンビネーション、パンチの効いたファンキーなヘヴィさ等、本当にセンス良すぎです