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Atoms For Peace アトムズ・フォー・ピース/California,USA 2010

トム・ヨークをメインとし、レッチリのフリー、レディオヘッドのプロデューサーのナイジェル・ゴドリッチ、R.E.M.のドラムス、ジョーイ・ワロンカー、そしてブラジル出身のマルチ・プレイヤー、マウロ・レフォスコらによるスーパー・バンドは、2009年よりトムのソロ公演のバック・バンドとして活動を開始。そして2010年春より正式にバンド名を「アトムズ・フォー・ピース」とし、同年夏にはフジロック参戦で日本のファンの前にその姿を現すことに。そしてその前となる4月上旬から、4月20日のコーチェラ・フェスまで行われた短期間のUSツアーより、14&15日と2日間行われたオークランド、フォックス・シアターの15日のショーを、ネット流通とは一線を画すサウンドボード・レコーディングにてコンプリート収録。ネット・ソースにあったカットもなく、デジタル・リマスタリングを施すことで、ベスト・クオリティーによるもので、ショーはフジロック同様、『The Eraser』のタイトル・ナンバーからスタートし、その後も同アルバム収録曲をメインに進行。そして無機質で機械的なエレクトニカなアルバムの楽曲は、トライバルなリズムが加わることで徐々に熱を帯び、躍動感溢れるパフォーマンスも加わり、トムもややリラックスした様子でプレイ。そしてフリーもレッチリ同様、お馴染みの動きでスラップ・ベースを唸らせ、トムとフリーが対峙してギター×ベースバトルを繰り広げる姿には、観客からも大きな歓声も。そして一通り『The Eraser』からの楽曲を演奏した後の1回目のアンコールは、来日時とはガラリとセットも変化。そんな中でトムは”Skirting On The Surface”を弾き始めたものの出だしを忘れて、ナイジェルに教えてもらっても出来ずに中断。そして”Open The Floodgates”の後に再度演奏したり、続く”Airbag”でも歌詞を忘れ中断し、観客に教えてもらうというライブならではの雰囲気も。そして2回目のアンコール終了で、ライトも照らされ終演かと思いきや、歓声はやまず、再度メンバーが出てきてジョイ・ディヴィジョンの"Love Will Tear Us Apart"を最後にプレイするあたりは感動もの。短期間の貴重なライブを、オフィシャル・クオリティーで収めたファン必聴アイテム。

Atoms For Peace アトムズ・フォー・ピース/California,USA 2010

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