1993年9月3日ヒューストンはウッドランズ・パビリオンでの公演を、関係者流出のオリジナル・マスターより、ステレオ・サウンドボードでコンプリート収録。まさにオフィシャル級の超極上の音質で、映像では、ショアライン・アンフィシアターを収録したものも流通しており、同様の素晴らしいショーをここでもたっぷりと。この年にフェイゲンの「Kamakiriad」をベッカーがプロデュースしたことからスティーリー・ダンとしての活動を再開、93年8月から、74年7月以来となるツアー(全22公演)を行いました。ウォルター・ベッカー「11の心象」から、Book Of Liars、ライヴのみで演奏されるFall Of '92、フェイゲンのソロ・アルバム「The Nightfly」から、I.G.Y.、Green Flower Street、「Kamakiriad」から、Tomorrow's Girls、Countermoon、Teahouse On The Tracks、ウォーレン・バーンハートの「Reflections」からTuzz's Shadowとバラエティーに富んだセット・リストですが、リリース時にはライブ活動が全く成されなかった「幻想の摩天楼」「彩」「Gaucho」からの楽曲を中心に構成されているのがファンには嬉しいところ。またバックもアースキンが弾き出す非常に引き締まったリズム・ワーク、計算され尽したコード・ワーク(緻密なヴォイッシング)、ドリューを筆頭に繰り広げられる高度なソロの数々etc、またバンドの魅力が凝縮されたインスト・メドレーで幕を開ける、フェイゲン・ワールドは終始聴き応え充分。またジェイ・グレイドンの複雑でメロディアスなソロで有名な、完成度の高いPegでのジョンスコ似のドリューのインター・プレイも必聴!