エド・サリバン・ショーの音源タイトルがここに。まず新たに発掘された高品質マスター映像を元に製作されたのが本作で、従来のもので散見された、過度の音声ずれなどの欠点がほぼみられない、高品質な素材で収録されているということが大きな特長となるもの。まさに決定盤といった仕上がりといえるもの。なお、各々の詳細内容は下記の通り。 [1964年2月9日] ビートルズが初めて全米のファンの前に姿を現したのが、この2月9日の放送で、生放送で出演。エドサリバンの高らかな紹介とともに、ポールがカウントを入れて始まる「All My Loving」で彼らのアメリカ制覇はここから始まり、軽快な「She Loves You」などに続き、最後はリアル・タイムでヒット中だった「抱きしめたい」という構成。また最後のトラックには、番組の放送を見る当時のアメリカの一般家庭の様子や、冒頭には、当時番組で放送されたTVスポットも収録。 [1964年2月16日] 2度目の出演は、マイアミでの収録で、前回と同じ曲に加え、新たに「This Boy」と「From Me To You」も追加。ちなみにメンバーはあの象徴的なスーツを着用しており、一般的なビートルズのイメージはこの放送からきているのかも。なおこの回は、公開リハーサルの映像も残されており、本番と同じ6曲分のゲネプロや、冒頭に当時番組で放送されたTVスポットも追加収録。 [1964年2月23日] 3回目となるこの年は、ジョンの真骨頂の見せ場が多く、「Twist And Shout」のオープニングは、ショート・バージョンのライヴ・アレンジはまだこの時点で出来ておらず、スタジオ・バージョン通りのイントロで、フルコーラスの演奏となるもの。続く「Please Please Me」も本ショーでは初披露。 [1964年5月24日] この回は2月のビートルズのアメリカ初上陸と、夏の初の全米ツアーとの合間にあたり、スタジオ出演ではないものの、ちょうど映画「ビートルズがやって来るヤァヤァヤァ」が公開されるとあって、その中から「You Can’t Do That」のシーンをオンエアー。また曲の前には、このショーのために収録されたインタビューも追加収録。 [1965年9月12日] 2度目の夏の全米ツアーを終えた後の出演。選曲はこの当時のステージで演奏していた曲から5曲で、「Yesterday」はポールひとりの弾き語り、また「I’m Down」ではポールがメチャクチャな歌詞を、笑顔で歌っているのと同時に、ジョンがオルガンを演奏しているのが珍しいところ。さらに本編とは別テイクのリハーサル時の「Help」も追加。 [1965年9月19日] ビートルズは出演していないながら、回の放送からカラー放送になるという説明を行なう、そのエンディングでビートルズの「ヘルプ」の演奏が流れ、これは本編の演奏とはテイクが異なるリハーサルでの演奏。 [1966年6月6日] この頃からテレビ出演が減るため、この回の放送では、事前に収録した「Paperback Writer」と「Rain」をオンエアー。最初にスタジオでのビートルズのメンバーによるイントロダクションがあり、メインで話しているのはリンゴ。その後スタジオ・ライヴ形式で演奏が行なわれた中、ポールは直前に転んだとかで、その時に欠けた前歯がそのままになっているのも注目。 [1967年2月16日] この回は1曲だけのビデオ出演。サージェント・ペパーズの衣装に身を包んだ有名な「ハローグッバイ」の映像はここで初めて使われたもの。 [1968年9月12日] アニメ映画「イエローサブマリン」特集の回で、映画の中から「Hey Bulldog」のシーンをオンエアー。ちなみにこのシーンは頭が4つある犬が奇形を想起させるということで、イギリス初公開時を除き、映画からは結果的にカットされてしまったのが、ここでは当時放送されたままの映像を収録。 [1970年9月19日] 「THE BEATLES SONGBOOK」と題した、映画「レット・イット・ビー」の特番のようで、映画の中から「Two Of Us」と「Let It Be」の2曲をオンエアー。今まで映像は、冒頭の紹介の後、曲が始まったところから画質の良い別素材に切り替えられていたのが、本作では当時放送されたそのままで収録。 [CD DISC] 音源2CDにはショーの音源のみならず、貴重な当時のラジオ・プログラムも追加収録。1963年2月23日放送の「DICK BIONDI SHOW」は、アメリカで初めてビートルズを紹介した番組として特筆すべきもので、「Please Please Me」はスタジオ・バージョンをオンエアーしており、これが、アメリカのファンが初めて耳にしたビートルズとなることに。 また1964年1月12日放送の「JACK PARR SHOW」は、珍しいのはオンエアーされた2曲がライヴ音源であるということで、「From Me To You」が1963年11月16日ボーンマス公演、「She Loves You」が1963年8月27日サウスポート公演のもので、非常に貴重なライブ音源と言えるもの。 CD ONE : [FEBRUARY 9, 1964] 01. Introduction 02. All My Loving 03. Till There Was You 04. She Loves You 05. I Saw Her Standing There 06. I Want To Hold Your Hand 07. Outroduction [FEBRUARY 16, 1964 BROADCAST] 08. Introduction 09. She Loves You10. This Boy 11. All My Loving 12. I Saw Her Standing There 13. From Me To You 14. I Want To Hold Your Hand 15. Outroduction (REHEARSAL) 16. She Loves You 17. This Boy 18. All My Loving 19. I Saw Her Standing There 20. From Me To You 21. I Want To Hold Your Hand 22. Outroduction [FEBRUARY 23, 1964] 23. Opening 24. Twist And Shout 25. Please Please Me 26. I Want To Hold Your Hand 27. Outroduction CDE TWO : [SEPTEMBER 12, 1965] 01. Introduction 02. I Feel Fine 03. I'm Down 04. Act Naturally 05. Ticket To Ride 06. Yesterday 07. Help! 08. Outroduction 09. Help! [SEPTEMBER 19, 1965] (rehearsal) 10. Introduction #1 11. Help! (rehearsal #1) 12. Introduction #2 13. Help! rehearsal #2 [JUNE 9, 1966] 14. Beatles Greeting 15. Paperback Writer 16. Rain 17. Outroduction [DICK BIONDI SHOW FEBRUARY, 1963] 18. Introduction 19. Please Please Me [JACK PARR SHOW JANUARY 12, 1964] 20. Introduction 21. From Me To You 22. She Loves You 23. Closing Annoucement [RADIO PROGRAMS] 24. Ed Sullivan biography news 25. Beatles Conquer America