ポールが2001年から2005年まで行なっていた「ランドマイン・ベネフィット・コンサート」を年代順にコンパイルしたタイトルがここに。このライブは、ポールが5年間にわたり、前妻のヘザーミルズと共に行なっていたチャリティー・イベントで、他では見られないポールと有名アーティストとの共演があったことや、毎回何らかのレアな曲を演奏するということで、今も語り継がれている人気の高いイベントとなるもの。そして通常のコンサートと異なり、ホテルのボールルームを借り切って、この活動意義や、ポールのスピーチあり、またフィルム上映や活動報告もあり、そして最後にミニ・ライブが行なわれるという構成で、基本的には前半がゲスト・アーティストのソロ、そして後半がポールのソロという構成で、その中で共演曲が設けられるというユニークなもの。 そしてその共演アーティストというのが、ポール・サイモンをはじめ、ブライアン・ウィルソン、ジェームズ・テイラー、そしてニール・ヤングという豪華なもので、それらをいずれもサウンドボード音源と、ベスト・クオリティー、オーディエンス・ソースとを用いて、ほぼ完全コンプリートしたのが本タイトル。なお、5年間におけるそのライブ概要は以下の通り。 [2001年 with PAUL SIMON] 初年度の共演者はポール・サイモンで、まず最初にサイモンが4曲、続いてポールが5曲で、ここでの目玉は、まだリリース前の「ドライヴィング・レイン」を初演しているところ。そして最後は2人の共演による「夢の人」で、因みにこの前日に、サイモンのソロ・コンサートにポールが飛び入り、一足早く「夢の人」を共演しており、その模様もボーナスで追加収録。 [2002年 with BRIAN WILSON] 2002年はブライアン・ウィルソンで、まずビーチ・ボーイズの曲を美しいコーラスに乗せて披露。そして注目はブライアンのステージ最後の「神のみぞ知る」でポールが共演しているところで、以前よりポールが一番好きな曲のひとつとして挙げており、念願のデュオとなったもの。そしてその後ポールがそのままステージに残り、9曲を披露。 [2003年 with JAMES TAYLOR] この年はアップル・レコードに所属していたことで、古くからの友人であるジェームズ・テイラーで落ち着いた大人のステージを披露。そしてポールのステージは、何と言っても目玉は「フレーミング・パイ」に収録の小品的な佳曲「Great Day」で、後にも先にもこの曲を演奏したのはこの時のみ。そして共演ナンバーは「Two Of Us」で、2人の素晴らしいハモリが素晴らしく、これも必聴。 さらにボーナスとして当日のサウンドチェックから「Great Day」と「Comfort Of Love」の2曲を追加収録。初披露ということで入念に「Great Day」をチェック、そしてなんと2005年「ファイン・ライン」のB面として発表された「Comfort Of Love」を、この時点でサウンドチェックで演奏している点が驚き。 [2004年 with NEIL YOUNG】 この年の共演者はニール・ヤング。通常よりも短めの、アコースティック・ソロによる7曲で、そのぶんポールのステージが長く、しかも「In Spite Of All Danger」や当時の新曲「Follow Me」のほか、翌年のSPACE WITHIN USツアーに繋がる「Till There Was You」なども披露。そして注目の共演曲は、なんと「アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ」からの「Only Love Can Break Your Heart」で、この名曲を一緒に歌っているというところは、驚きの一言。 たポールが、バックの演奏とチグハグになってしまい、アウゥ~とごまかしたりしています。バンド・メンバーはどのように進めていいかわからなくなり、ポールが合図をして演奏しながら曲の途中で軌道修正するという珍しいパターンが聴けます。 [2005年 PAUL McCARTNEY] 結果的にこの年が最後となり、しかもポールのステージは予定されておらず、普通のイベントのみとなることに。但しポールはヘザーと共にスピーチのみの参加だったにもかかわらず、別のバンドが演奏を始めるとたまらなくなったのか、ひとりピアノに座り「Let It Be」を歌っており、その模様はdisc:1の最後にボーナス的に収録。 ほとんど記録にも残っておらず、あまり知られていないものの、最初にポールが歌い、2番目を地元の無名バンドが歌うというもので、バンドがいないため、間奏はアコーディオンとポールのスキャットという、これも珍しい聴きどころ。 DISC ONE : *SOUNDBOARD RECORDING* (PAUL SIMON) 01. Bridge Over Troubled Water 02. Graceland 03. The Boy In The Bubble 04. Mrs. Robinson (PAUL McCARTNEY) 05. Yesterday 06. The Long And Winding Road 07. Driving Rain 08. Jerk Of All Jerks 09. Let It Be 10. I've Just Seen A Face with Paul Simon *AUDIENCE RECORDING* (PAUL McCARTNEY) 11. Yesterday 12. The Long And Winding Road 13. Driving Rain 14. Jerk Of All Jerks 15. Let It Be 16. I've Just Seen A Face with Paul Simon [BEVERLEY WILSIRE HOTEL BEVERLY HILLS CALIFORNIA U.S.A. June 14th 2001] 17. I've Just Seen A Face with Paul Simon [June 13, 2001] 18. Let It Be [SWISSOTEL NEUSS DuSELDORF GERMANY May 28th 2005] DISC TWO : (BRIAN WILSON) 01. Introduction 02. You're Welcome 03. Wonderful - Cabinessence 04. Dance Dance Dance 05. Surfer Girl 06. Sail On Sailor 07. Heroes And Villains 08. Good Vibrations 09. I Get Around 10. Barbara Ann 11. Surfin' U.S.A. 12. God Only Knows with Paul McCartney (PAUL McCARTNEY) 13. Coming Up 14. Band On The Run 15. I Saw Her Standing There 16. Blackbird 17. We Can Work It Out 18. Michelle 19. Your Loving Flame 20. Let It Be 21. Hey Jude [CENTURY PLAZA HOTEL LOS ANGELES CALIFORNIA U.S.A. September 18th 2002] DISC THREE : (JAMES TAYLOR) 01. Something In The Way She Moves 02. Copperline 03. October Road 04. Mean Old Man 05. Caroline On My Mind 06. Fire And Rain 07. Country Road (PAUL McCARTNEY) 08. I've Just Seen A Face 09. Things We Said Today 10. Calico Skies 11. Blackbird 12. We Can Work It Out 13. Great Day 14. Eleanor Rigby 15. Michelle 16. Two Of Us with James Taylor 17. Let It Be -SOUNDCHECK- 18. Great Day 19. Comfort Of Love [BEVERY HILTON HOTEL BEVERLY HILLS CALIFORNIA U.S.A. September 23th 2003] DISC FOUR : (NEIL YOUNG) 01. Pocahontas 02. Harvest Moon 03. Heart Of Gold 04. On The Way Home 05. Human Highway with Pegi Young 06. Old King with Pegi Young 07. Four Strong Winds (PAUL McCARTNEY) 08. Drive My Car 09. Till There Was You 10. In Spite Of All Danger 11. Blackbird 12. Here Today 13. Follow Me 14. Only Love Can Break Your Heart with Neil Young 15. Michelle 16. Yesterday 17. Get Back 18. Let It Be 19. Lady Madonna 20. Baby Face 21. Hey Jude with Neil & Pegi Young [CENTURY PLAZA HOTEL LOS ANGELES CALIFORNIA U.S.A. October 15th 2004]