昨年の全公演中止から一年しない内に実現し、日本中のファンを歓喜の渦に巻き込んで大盛況の内に幕を閉じた2015年のポール・マッカートニー来日公演。独自音源によるツアー初日の大阪公演のリリースが決定しました! もちろんそのリリースには当店独自入手による極上クオリティのオーディエンス録音を使用。アリーナA9ブロックから敢行されたレコーディング…もうそれだけでオンな音像が保障されたようなものですが、リリースを検討すべく届けられたオーディエンス録音マスターを前に当店スタッフも唖然とさせられてしまいました。この破格なクオリティは一体、何なのでしょうか。京セラ・ドームは基本的な音回りの良さ自体が10年先に建てられた東京ドームよりも優れており、2013年の来日公演の際も別格なクオリティを誇るオーディエンス録音が数多く生み出されていました。そうなるとオンな音像というのは当たり前なので、これがアリーナA9ブロックから録音されたことによって会場から放たれる残響、周囲の観客の音などを極力拾わず、あくまで演奏の輪郭に重きを置いた、それこそサウンドボード録音のような質感で公演初日の様子がキャッチされているのです。とにかく演奏の迫力やクリアネスもパーフェクト…こんな極上クオリティの独占音源をリリースできるとは! ここ最近は機材の進化によってどのアーティストでも平均点の非常に高い録音が生み出されています。今回のポール来日公演に関しては、昨年のような出来事の後だけになおさら高音質レコーディングやアイテムが白熱することでしょう。それでも高音質ながら全体のサウンドがイコライズされなくとも「押しつけがましい」あるいは「派手さ」を伴ってしまいやすいのはデジタル機材のジレンマでもあります。しかしここで当店がリリースする音源の、これぞウォーミーで落ち着きすら感じさせる質感がまた別格のクオリティだと断言いたしましょう!とどめはステレオ感すら漂う音の広がり。是非ともヘッドホンでその辺りを確認していただきたいのですが、周囲の歓声だけでなくギターやキーボードとリズム隊がちょっと分かれて聴こえるほどの広がりも本当に見事な録音状態なのです。ウォーミーかつ広がりを持った独自の聴き心地をじっくりとご堪能ください。 この日は以降の東京での公演と比べて盛り上がりが今一つだったと言われていますが、こうしてアリーナ前方でのレコーディングを聴いたところ、それほど盛り上がりを欠いているようには聴こえません。しかしながら、この臨場感が嫌みのないバランスや感触であることも今回の独自音源ならでのアドバンスかと思われます。ポール自身は昨年のことを踏まえ、これぞ「ザ・気合」とでも呼びたくなる熱演の連発。実際に序盤から演奏や歌に気合を入れることに彼は力を注ごうとしているのでしょう、2002年や2013年の時と違ってあまり大阪弁がポールの口から飛び出さないのです(笑)。もちろん昨年の失態を挽回すべく、気合を入れたが故の緊張もあったのでしょうが、何よりもポールが歌と演奏に力を注ぎこんでくれている様子が伝わってきました。そう言えばこの日がライブ初演となった「Hope For The Future」を演奏する際の「世界初公開」というMC、今となっては武道館の予告編に思えませんか? ところが今回のリリース、そんな大阪初日の極上音源だけに留まりません。録音者はサウンドチェック・パーティの様子も見事なクオリティでキャッチしてくれたのです!観客を会場いっぱいに入れないで行われた状況でのイベントですので、本番と比べて程よいエコー感が気持ち良い音質ですが、もちろん音像はあくまでもオン。それに何よりも、これが昨年のライブ中止事件以来で最初となる日本のファンの前でのステージなのです。ポールがこの時点でも相当に気を引き締めてステージに上がっていたことは、何よりも一曲目に「Honey Hush」のようなハード・シャウター・チューンが選ばれたことが物語っています。しかも演奏自体が日本初登場。正に「ニホンハツコウカイ」とでも呼びたくなるレアな選曲からサウンドチェックは幕を明けたのです。その後はサウンドチェック・パーティでおなじみのナンバーがズラリと演奏されました。そんな熱狂の2015年来日公演初日、ライブ本番と本番前のサウンドチェックを完全パックした究極の大阪タイトルが独自音源使用によるCDにてリリースされます! Live at Kyocera Dome Osaka, Osaka, Japan 21st April 2015 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters) Disc 1 (79:54) 1. Introduction 2. Magical Mystery Tour 3. Save Us 4. Can't Buy Me Love 5. Jet 6. Let Me Roll It 7. Paperback Writer 8. My Valentine 9. Nineteen Hundred And Eighty-Five 10. The Long And Winding Road 11. Maybe I'm Amazed 12. I've Just Seen A Face 13. We Can Work It Out 14. Another Day 15. Hope For The Future 16. And I Love Her 17. Blackbird 18. Here Today 19. New 20. Queenie Eye 21. Lady Madonna Disc 2 (79:56) 1. All Together Now 2. Lovely Rita 3. Eleanor Rigby 4. Being For The Benefit Of Mr. Kite! 5. Something 6. Ob-La-Di, Ob-La-Da 7. Band On The Run 8. Back In The U.S.S.R. 9. Let It Be 10. Live And Let Die 11. Hey Jude 12. Day Tripper 13. Hi, Hi, Hi 14. I Saw Her Standing There 15. Yesterday 16. Helter Skelter 17. Golden Slumbers18. Carry That Weight 19. The End Disc 3 Soundcheck (54:24) 1. Intro 2. Honey Hush 3. Blue Suede Shoes 4. Magical Mystery Tour 5. Junior’s Farm 6. C Moon 7. Let 'Em In 8. San Francisco Bay Blues 9. Every Night 10. Midnight Special 11. Ram On 12. Big Barn Bed 13. Bluebird 14. Queenie Eye 15. Lady Madonna