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Jack Bruce,Vernon Reid,John Medeski & Cindy Blackman/Japan 2008

2008年各方面でユニットやコラボ活動を精力的に行っていたジャック・ブルースに、故トニー・ウィリアムスの大ファンだったリヴィング・カラーのギタリスト、ヴァーノン・リードが声をかけ実現した奇跡のトリビュート・ユニット、『ライフタイム・トリビュート・バンド』のジャパン・ツアーより記念すべき初日である12月14日横浜モーション・ブルー公演のファースト・ショーを、DATオーディエンス・レコーディングにてコンプリート収録。1970年にクリームを解散したジャックは、故トニー・ウィリアムス率いる“ライフタイム”に参加。その前年にライフタイムは「Emergency !」を発表し、その圧倒的な前衛ジャズで業界に衝撃を与え、そして翌70年にジャックも参加し、「Turn It Over」を発表し、前作からよりロック寄りにバンドをシフト。そして今回の公演は、その時期に焦点を当てたうえでのトニーに捧げた特別プログラムで、発案者の超絶ギタリストであるヴァーノン・リードの他に“メデスキ、マーチン&ウッド”の中心人物ジョン・メデスキー、そして大のトニー・フリークとして知られ、レニー・クラヴィッツ・バンドで活動しているシンディ・ブラックマンが参加。まさに長年のジャズ・ロック・ファンにとっては信じられない夢の一夜をここに最高のクオリティーで収録したのが本作で、その内容ももちろん当時の2作品のナンバーで、”Emergency !”に漂わせていた混沌さや”Turn It Over”に垣間見られたエッジの効いた整合性をここでも見事に再現。オープニングからイントロダクション的に最初はインプロ・メインで進む中、じょじょにバンドは加速し出し、フリーキーなヴァーノンのソロや、ラリー・ヤングを意識したかのようなスイング感溢れるジョンのバッキングで勢いをつけ、ついに”Emergency ”では4人一体となった超絶ジャズ・ロック大会に。そして全編特通してやはり最大の聴き所と云えるシンディのプレイはこのあたりからその超絶技を全面披露され、複雑なリズムをキープしつつもパワフルなサウンドを叩き出す姿はまさに全盛期のトニーが乗り移ったかのよう。そしてショー中盤以降は”Where”は30分、ラスト・ナンバーも20分近い長尺な演奏で、混沌としたサウンドの渦の中で繰り広げられる変拍子の嵐、さらにラストで聞けるジャックの浮遊感溢れるヴォーカルなど、全てがまさにライフタイム!トータル1時間40分に及ぶトニーを愛する音楽家たちが繰り広げた音による万華鏡ライブをここに完全収録。

Jack Bruce,Vernon Reid,John Medeski & Cindy Blackman/Japan 2008

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