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BBM Jack Bruce,Ginger Baker,Gary Moore/Scotland,UK 1994 & more

ロック・ミュージックを変えてしまったCREAM。世間一般に流布する“エリック・クラプトンが昔いたバンド”という次元を越えて愛する方にとって、かの名バンドの最重要人物と言えば、ジャック・ブルースなのではないでしょうか。その偉人が帰らぬ人となってしまった2014年、私は、ひとつの命題に対面しています。それは「俺たちが人生を賭けて愛してきた音楽とは、一体何だったのか」。永遠の問いの答えは百人百色ですが、その答えを導き出すヒントとなるライヴ・アルバムが4CDの豪華仕様でリリース決定です!本作は、1994年にわずか15回しかなかったBBMのライヴのうち、2公演分を「極上」のオーディエンス録音で収録したライヴ・アルバムです。かつて「CITY OF GOLD」や「BRIXTONACADEMY」でリリースされ、業界内では大絶賛を受けた名録音をカップリングしたもの。当時は「なんだ、BBMか」と軽く考える方も多かったため、ジャックの人生そのものにスポットライトが当たる今だからこそ皆様に再度ご紹介させていただきます。まずは、歴史の徒花となったBBMの経緯からご紹介しましょう。1993年8月、ドイツツアー中だったジャック・ブルース・バンドからギターのブルース・サラセノが脱退。その代役としてゲイリー・ムーアが招かれたことから、歴史の1ページは始まりました。もともとゲイリーは'80年代のセッション活動でジャックとは旧知の仲でしたが、この仕事を通じてさらに意気投合し、両名は共演するユニットの結成に向けて動き始める。ゲイリーはこの時ジャックに対してジンジャー・ベイカーの参加を熱望しましたが、ジャックとジンジャーの折り合いの悪さは当然周知の事実。それでもなお、CREAMに憧れを抱いて育ったゲイリーは諦めきれず、「是が非でも」との嘆願。その結果、ジャックは1993年11月の50再起年コンサートにジンジャーを誘い、それをきっかけとしてスーパー・ユニット“BBM”が誕生したのです。彼らは翌1994年5月にアルバム「AROUND THE NEXT DREAM」をリリースし、5月から7月まで3ヶ月にわたるヨーロッパツアーの実施も発表しましたが、ジンジャーには自身のバンドがあり、またジャックとの関係もなお修復し難いものがあったため、ショウはキャンセル続き。結果として実現したギグは予定された23公演中の15回のみで、バンドも自然消滅のうちに終わってしまいました。本作は、その貴重なライヴの中でも最良クオリティ・最長時間で味わえる厳選2公演をカップリングしたものです。特にディスク1・2のグラスゴー公演のサウンドは圧倒的。「サウンドボード・レベル」などは言うに及ばず、「オフィシャル級オーディエンス」なる矛盾表現がすんなり飲み込めるほどの凄まじいクオリティなのです。各楽器の分離も完璧、ダイレクト感も完璧、バランスも完璧、高音も低音も完璧……ったく、どうやって紹介しろっていうの!(笑)そのグラスゴー公演とカップリングできるという時点で、ディスク3・4のロンドン公演の音質もお察しいただきたい。まあ、力づくで欠点を探せば、極端に完璧なグラスゴー公演より劣る点も見つかるでしょうが、何のためにそんなことをしなくちゃならないのか……そういうレベルのサウンドなのです。(異様にダイレクトなグラスゴー音源に比べ、やや音が距離がありますが、それでも現行リマスターによって大幅にグレードアップしています!)長くなりましたが、これでも前置き。肝心要の本題はライヴそのものです。そこで奏でられるのは、旬と円熟を兼ね備えた極上のブルースロック。1994年といえば、ゲイリーはブルース路線でキャリア最上の成功を収め、ジャックとジンジャー・ベイカーはCREAMで「ロックの殿堂」入りしたばかり。その追い風を受けながら賞賛のまっただ中にあったゲイリー/ジャック/ジンジャーが、一番得意な音楽を再現するライヴが悪かろうはずがありません。実際、往年の名曲が7曲もチョイスされ、8曲披露されるBBMのオリジナルも“CREAM”印。まさに、奇をてらわない“ゲイリー版CREAM”と言える重厚なライヴを満喫させてくれる。憧れの二人をバックに冴え渡るゲイリーのギターワーク、ジャックの"リード・ベース"と言える卓越したプレイと存在感、ジンジャーの衰えを知らない鋭いドラミング。もっとも、あまりに求められるサウンドを素直に表現したばかりに「二番煎じ」という世評も受けてしまったBBMですが、それほどまでに各人の持ち味に真摯なライヴなのです。時代の偏見に踊らされたサウンドも、20年が経った今では、その充実ぶりがダイレクトに心に響きます。三人の巨頭が繰り広げるスポンテニアスなプレイの数々は「I Wonder Why (Are You So Mean To Me?)」や「Glory Days」「Naked Flame」で聴けるとおりタイトに研ぎ澄まされ、まさに真剣勝負と呼ぶのがふさわしい名演。「Sitting On Top Of The World」「Deserted Cities Of TheHeart」のCREAMナンバーもオールドファンの期待に応える秀逸なプレイが連発しています。アンコールの「Sunshine Of Your Love」は会場全体がジャックと共に歌い、大変な盛り上がりで飾ってくる。まさに、最高の臨場感で聴き手を巻き込む198分間なのです。そう、CREAMを愛される方なら、もうお分かりでしょう。かの名バンドの真価は、スタジオ作ではなくステージにこそあった。その再現を目指したBBMも、また然り。それをフル・サイズのベストサウンドで聴ける、それこそが本作の価値なのです。確かに、ゲイリーのギターはクラプトンよりも“過剰”かもしれません。しかし、思い出してください。CREAMは、黒人ブルースマンよりも“過剰”だったからこそ、素晴らしかったはずです。’90年代半ばという時代(と、当人たちの人間関係)ゆえに本領を知らしめることなく消えていったBBM。もちろん、「なんだBBMかよ」「クラプトンじゃなくちゃ意味ないね」で気が済む方にまで無理に聴けとは申しません。しかし、ここまで駄文にお付き合いくださった方は、「本当のところはどうだったの?」と興味を抱いてくださっているはず。 Barrowlands, Glasgow, Scotland 23rd May 1994 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters) (UPGRADE) Brixton Academy, London, England 5th June 1994 PERFECT SOUND(from Original Masters) (UPGRADE) Live at Barrowlands, Glasgow, Scotland 23rd May 1994 Disc 1 (48:53) 1. Introduction 2. Waiting In The Wings 3. City Of Gold 4. I Wonder Why (Are You So Mean To Me?) 5. Sitting On Top Of The World 6. Glory Days 7. Naked Flame 8. Deserted Cities Of The Heart 9. Can't Fool The Blues Disc 2 (47:24) 1. High Cost Of Loving 2. Tales Of Brave Ulysses 3. Rollin' And Tumblin' 4. Why Does Love (Have To Go Wrong)? 5. Politician 6. I Feel Free 7. Sunshine Of Your Love Live at Brixton Academy, London, UK 5th June 1994 Disc 3 (50:46) 1. Introduction 2. Waiting In The Wings 3. City Of Gold 4. I Wonder Why (Are You So Mean To Me?) 5. Sitting On Top Of The World 6. Glory Days 7. Naked Flame 8. Deserted Cities Of The Heart 9. Can't Fool The Blues Disc 4 (51:57) 1. High Cost Of Loving 2. Tales Of Brave Ulysses 3. Rollin' And Tumblin' 4. Why Does Love (Have To Go Wrong)? 5. Politician 6. I Feel Free 7. Sunshine Of Your Love Jack Bruce - Bass, Vocal Gary Moore Guitar, Vocal Ginger Baker ? Drums Tommy Eyre ? Keyboards

BBM Jack Bruce,Ginger Baker,Gary Moore/Scotland,UK 1994 & more

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