1981年、サードアルバム「Making Movies」リリース期、7月5日のベルギーはフランダースで行われたウェルヒテル・フェスティバルに出演したダイアー・ストレイツのライブを74分に渡ってステレオ・サウンドボード録音で収録。このライブの音源は、この時期を代表するものとして、ファンの間ではおなじみのものであり、数種類の既発盤がリリースされていましたが、その中でも最も高音質だった「Once Upon A Time」(Swinging Pig TSP)と同レベルの最高音質で収録されている上、全ての既発に未収だった同日のショウ後半28分間のExpresso Love、Romeo And Juliet、Sultans Of Swing が初めて収録されたファン必聴盤です。この3曲はそれまでの7曲に比べると音質は落ちますが、これだけ単体で聴けば、十分に聴けるレベルのサウンドです。曲間の歓声、MCのパートはアンビエントマイクでの録音のようにも聴こえますが、曲が始まると、しっかりした楽音の定位が楽しめる、非常にクリアーなダイレクトなサウンドに驚きます。言うまでも無く、オフィシャルレベルの完璧なサウンドの前半46分も勿論、聴き応え満点で、初期3枚のアルバムからのナンバーで構成された理想的なセットは圧巻で、その高度で卓越した技術と魅力を伴った演奏に、ファンならずとも思わず聴き入ってしまう素晴らしさです。この時期のライブを収録した決定版として今後定番化間違いなしの大推薦の一枚です。