ジェフ・ベック音源の真打ち登場です!はっきり言って渋めの”ジェフズ・ブギ”から始まるこの音源はサウンドボードを軽く蹴散らすエクセレントなオーディエンス録音の極みの高音質をもった迫力です。しかも75年といえば、ジェフの歴史の中で一番脂が乗っている時期です!翌年のライヴは正規盤で部分的に聴くことが出来ますが、75年のライヴをひもとくにはBOOTが必須です。76年とは曲目が似通っていますが、メンバーは全く違っており、同じ曲目でも当然のごとく全く違ったニュアンスを感じ取れます。ベールを一枚いや2枚剥いだようなクリアーさで肝心のJEFFのギターは勿論、バック・メンバーの各楽器の音が手に取るように聞き取ることが出来ます。そして、”SHE’S A WAMAN”での主旋律に変則チューニングを用いたタメの効いたフレーズの応酬、もちろん後半からトーキング・モジュレイターを使用し、いつにも増してアドリブが冴えまくっています。さらには、”FREEWAY JAM”のイントロからビシバシにブーストさせ、かつフィードバックした力強いフィンガリングで弾きまくる音像には、鳥肌ものです!!!ベックのソリッドなプレイは勿論のこと、広い会場の雰囲気、熱気、各パートの息詰まる緊張感をリアルに体感できるこの一枚はド真剣に!ベック・ファン必聴のマスト・アイテムです。