前回スタンリー・クラークとの共演で触発されたトニー・ハイマス、サイモン・フィリップスらと共に"There And Back"をリリースし、その製作メンバーでツアーに出た1980年、日本公演終盤の武道館3days、2日目となる12月17日のライブを、近年ネット等で流出したニュー・マスターより、過去最高のオーディエンス・ソースを用いほぼコンプリート収録。オープニングで数秒のカット、”Freeway Jam”で一瞬音切れがある以外はカンペキに収められ、さらにネット音源とは一線を画すデジタル・リマスタリングを施しピッチやバランスも修正することで、音の距離感やクリアーさも数ランクUP。とにかくPAから伝わる音圧が高く、演奏もツアー終盤の疲れがあったのか、ややテンションも低くミスも多い中、会場はかなりの盛り上がりでベックの普段以上に多いMCのたびに大歓声が。そして”Going Down”でのベックのヴォーカルや、レアな”The Final Peace”はやはりファンとしては嬉しい、本ジャパン・ツアーにおいて、そのすさまじさを体感できる必携アイテム。