「ジェフ・ベックズ・ロックン・ロール・パーティー:トリビュート・トゥ・レス・ポール」と銘打ち、ロックンロールの歴史上、偉大なる足跡を残したレス・ポールをトリビュートした、イメルダ・メイのバンドとのジョイントによる2011年期間限定の「イリディウム・ツアー」より、2公演目となる3月25日、フィラデルフィアのケジック・シアター公演を、DATデジタル・オーディエンス・マスターよりコンプリート収録。音響の良い小ホールのフロント・ローからのオーディエンス録音ゆえ、バランス・分離感など、まさにサウンドボード・レベルと言えるもので、本ツアーの中でもベストのサウンド・クオリティー。そして演奏も2日目ということもあり、終始リラックスした雰囲気の中でショーは進行。ベックもロカビリー・スタイルを保ちつつ、ギブソンES-175では独特のフィンガー・ピッキングやトーン・コントロールの妙を披露。さらに近年定番レパートリーとなった”Peter Gunn”や、メローな”Sleep Walk”などのインストでは、相変わらずのエモーショナルなソロとリフも。前年リリースのオフィシャル盤とはまた違ったテイストによる、本ツアーではオススメのトータル100分。