トレーダー間でも一切出回っていないオリジナル・マスター・カセットよりダイレクト収録。マスター直を確信させる、際立った音の粒立ちに満ちたパンチの効いた生々しいサウンドで収録されています。この東京2日目公演は、音源そのものが初登場ですので、マニアにとっては二重に嬉しいタイトルと言えるでしょう。リミッターの効き具合で、音像が若干遠くなったり(Sweet Home AlabamaやCrossroadsの一部)、過剰な入力時に若干音像がノイジーに感じられる部分もあったりしますが、オーディエンス録音慣れしている人なら、間違いなくご満足いただける注目の優良録音盤です。ライン録音のようなクリアーなサウンドというわけではないのですが、バンドサウンドにフィットした、骨太で粘り気のある強烈な音像は、あの日、あの時のレイナードのライブを会場内の空気感も含め、その全てを劇的なイメージで再現してくれます。パートによって音のイメージが違ったりもしますが、レイナード・スキナードの伝説の1977年東京公演は、その全てが聴き所と言っても過言ではありません。音の鮮度・分離感も非常に優秀で、冒頭のWorkin' For MCAのパワフルなサウンドにファンは涙することでしょう。レス・ポール、ファイアバード、エクスプローラーらギブソン系の重量感溢れる骨太がギター・サウンドとロニー・ヴァン・ザンドの味わい深いヴォーカルとの絡みは圧巻。ビリー・パウエルのホンキー・トンク風のキーボードの妙もクリアーに収録されています。ハイライトは「フリー・バード」で三本のギターがお互いに触発しながら交錯し、高みに登りつめる劇的な瞬間瞬間を、ダイレクト感溢れるリアルなサウンドで堪能することができます。ファン必聴・必携の1977年東京公演2日目の圧巻のドキュメントが登場です!