1976年記念すべき初来日ツアーより6公演目となった12月10日京都会館でのライブを、近年ネット等で流出した良質なオーディエンス・マスター・ソースよりダイレクト収録。過去流通していたものは、オープニングでカットがあったり、バランスの悪いものが多かった中、こちらはエンディングまで2時間にわたりほぼコンプリート収録で、音質も全体的にナチュラルかつ安定したサウンドにて。そして演奏の方は前日の大阪2公演はライブ・アルバム「On Stage」製作のためにライブ・レコーディングが行われており、かなり緊迫した雰囲気でのショーであったのに対して、この京都公演はそのプレッシャーから開放された反動か、ミスや曲間の間延びが多いのが印象的。まずオープニング、大盛り上がりの中始まるも、”Kill The King”のあとでいきなりリッチーがチューニングを始め出したため、急場しのぎとして時間稼ぎに、そこでロニーがメンバー紹介を行う一幕も。また逆に一番リラックスしていたのもこの日で、出だしでロニーが入らぬまま冒頭ボーカル抜きになってしまった”Stargazer”終了後、ベンチャーズの”Apache”などを交えたジャムを行ったりも。そんな普段のショーとは違った一面もあった中、最大の聞きどころは”A Light In The Black”で、本ジャパン・ツアーでは16日東京最終日とこの京都でしかプレイされておらず、ファンは必聴。オールド・ファンには懐かしくもあり、メモリアルでもある古都の一夜をベスト・クオリティーでここに再現。