2010年以降は再編THIN LIZZYでツアーにも参加しているヴィヴィアン・キャンベルは、1988年WHITESNAKEでのツアー終了後、スタジオレコーディングに参加する事なく脱退。そして1989年RIVER DOGに加わり、70年代HRへの回帰へと傾いた時期となる貴重な未発表ライヴ音源がここに。日時の詳細データは不明ながら、この年、カリフォルニアのミュージシャンズ・インステュチュートのギター科で、生徒を前に行われたデモンストレーション的なパフォーマンスを、サウンドボード・レベルの良好なオーディエンス・レコーディングでコンプリート収録したもので、元FASTWAYのデイヴ・キングをヴォーカルに迎え、全編カヴァーという興味深いここでのみの演奏を再現。まずジェフ・ベックの"Red Boots"をドラムス&ベースをバックにインストでプレイし、続くジミヘンの"Little Wing"でデイヴが登場し、ソウルフル&ワイルドな圧倒的なヴォーカルを披露。ヴィヴィアンも熱く骨太なプレイをその後展開しており、ゲイリー・ムーアが弾いたら・・と思わせる熱い"Purple Haze"や"The Ocean"、そして往年のロバート・プラントに引けを取らないデイヴのワイルイドなハイトーンによる"Black Dog"、"Immigrant Song"、"Rock And Roll"等といったZEPナンバーはカンペキでまさに圧巻。さらにゲイリー・エラのTHIN LIZZYを想わせるヴィヴィアンのギターと、デイヴのヴォーカルの唯一のコラボとなった"Don't Believe A Word"、"Jailbreak"など、全てが聴き所といえるファン必聴アイテム。