今回お届けする本作は、数ある「4人編成」ではなく「6人編成」です。しかも、“唯一の6人編成サウンドボード”として知られる3月1日グラスゴウ公演。古くから「NO HIBERNATION」「GAMBLER COME BACK」「CRYING IN GLASGOW」等々、幾多のブートレッグを生み出してきた白蛇史上でも屈指の名録音ですが、それらの既発はノイズや音飛びワープに悩まされる音源でもありました。しかし、今回は過去の全タイトルを一蹴する大決定盤です! 以前リリースされた「GAMBLER 1984」も“ノイズ・音欠けがない!”と話題になりましたが、今回はそれよりもロウ・ジェネレーションのマスターを発掘。「6人編成」理想のライヴ・アルバムが、30年の刻を超えてついに実現したのです!!論より証拠、本作を手にした貴方は、再生した瞬間からオフィシャル裸足のサウンドに驚かれるのではないでしょうか。業界を震撼させたギフトCDR「GAMBLER 1984」ですら、なんとなく拭えなかった妙なイコライジングの違和感すらなく、より自然でプロフェッショナルなサウンドが轟くのです。まさにFM音源の醍醐味そのものを体現した質感。このサウンドは、既発をリマスターした程度では実現しないレベルです! 今まで音飛びやイコライジングを脳内修正しながら聴いていたサウンドが、実際に耳を直撃してくる。やっと、やっと6人編成WHITESNAKEが、公式級サウンドで聴けた……。話題沸騰中のオフィシャルDVD「LIVE IN '84 」には、「BEST OF BOOTLEGS」と題されたCDも付属すると発表されていますが、そこでも聴けないのが「Here I Go Again」と「Fool For Your Loving」。そう、本作では後にエイドリアン・ヴァンデンバーグやスティーヴ・ヴァイのギターでリメイクされる超自信作のサイクス・バージョンが、サウンドボードで聴けるのです! 「Here I Go Again」ではギャレイ&サイクスがツインでオリジナルのソロをなぞり、「Fool For Your Loving」ではサイクス&ギャレイで分け合うスタイルなので、サイクス独りの弾き倒しソロというわけではありませんが、そこかしこにサイクスらしいオブリガートが満載。“あぁ、やはりサイクスは白蛇に入る運命だったんだ……”と得心するセンスが炸裂しています。このように、オーディエンス録音では今いち判然としなかったサイクス/ギャレイの分担がキッチリ伝わるのもサウンドボードならでは。この2曲のようにギャレイがソロを執る曲もあるにはありますが、ほとんどのリードはサイクス。ギャレイ/ミッキー・ムーディ時代とは違い、当時のWHITESNAKEがSCORPIONSやAC/DCのようなリズム/リード・ギターの役割分担を明確にしたバンド・アンサンブルへシフトしつつあったことも伝わってきます。生まれ変わった過去曲以上に素晴らしいのが、名盤「SLIDE IT IN」の新曲群。先にも述べたように「SLIDE IT IN(US MIX)」は、極めて不自然な作業で作られ、ミッキー・ムーディのギターも大量に残る中途半端な出来でした。しかし、本作で聴けるバージョンは最初からサイクスと共に組み上げられたアレンジ。つまり、本作は“新6人編成の「SLIDE IT IN」”を伝える唯一のライン録音でもあるのです。実際、「US MIX」では完成品にハメ込むために大人しいプレイに徹するしかなかったマーレイのベースも本来の輝きを取り戻し、ツインギターの配分もサイクスの個性を十分に考慮されている。音源の意義、演奏の内容、そしてサウンド・クオリティ。本来であれば、「SLIDE IT IN」のデラックス・エディションには本作を加えるべきだったのに……。かようにして、本作は“レア・ラインナップのライヴ”、“高音質サウンドボード”以上の価値に溢れています。WHITESNAKE史上、最大級の変化を遂げた刹那を捉え、公式アルバムでは実現しなかった夢のアンサンブルが聴ける1枚。だからこそ、公式代わりになり得るプロフェッショナルなサウンドボード音質がどうしても必要だったのです。「4人編成」には、オフィシャル映像やサウンドボードがいくつもあり、「5人編成」には(この度公式化されることにもなった)ストックホルムのテレビ映像があった。本作は、唯一抜けていた「6人編成」の最高峰なのです。もちろん、サイクスを「諸悪の根源」と考える方にまでお薦めしようとは思いません。しかし、“本当のサイクス版「SLIDE IT IN」”“「SERPENCE ALBUS」へのミッシング・リンク”という言葉に胸を熱くされる方には、是が非にでも聴いて頂きたい! 勿論当然、公式盤「LIVE IN '84」と並べても遜色のないパーフェクト仕様で発売決定です! Live at Apollo Theatre, Glasgow, Scotland, UK 1st March 1984 STEREO SBD(UPGRADE!!!) (48:48) 1. Gambler 2. Guilty Of Love 3. Ready An' Willing 4. Love Ain't No Stranger 5. Here I Go Again 6. Crying In The Rain 7. Soldier Of Fortune 8. Ain't No Love In The Heart Of The City 9. Fool For Your Loving STEREO SOUNDBOARD RECORDING David Coverdale - Vocal John Sykes - Guitar Mel Galley - Guitar Neil Murray ? Bass Cozy Powell - Drums Jon Lord ? Keyboards