まずボーカルは急遽呼び戻されたジェフ・スコット・ソートで、旧曲は勿論、新曲でも見事な歌唱力を披露。そしてイングヴェイのこの時期らしい高速ソロ・プレイをふんだんに織り交ぜ、まさに圧巻の連続。またキーボードとドラムは元シルバー・マウンテンのヨハンソン兄弟、そしてベースはこのツアーのみ、ウォーリー・ボスという布陣によるもので、演奏の激しさは間違いなく東京公演以上。またセットにおいても「荒城の月」に加え、後にセット落ちするSoldier Without Faithなどはレア。そして終盤、大迫力のI'll See The Light, Tonight終演後、アンコールを待ちわびる観客に向かって、イングヴェイはRed Houseをモチーフにしたような約2分のブルース・ソロをプレイし、そのままBlack Starへと移るあたりも感動もののトータル1時間32分。さらにボーナスとして、前年となる1985年5月24日のスウェーデン、ストックホルム公演を約50分にわたり、こちらもハイクオリティー・オーディエンス・レコーディングにて収録。ファースト&セカンドアルバムのプロモーションのツアーであり、ボーカルはジェフ・スコット・ソート、ベースはマルセル・ヤコフという布陣で、セットもAs Above So Below、On The Run Again、Little Savage、Kree Nakoorie、Anguish And Fear、Disciples Of Hellという、初期のレアな選曲がズラリ。またソースはアナログで以前リリースされていた「Little Savage」と同音源ながら、レコードでは半音も高くなっていたピッチもアジャスト。しかも当時としては奇跡的なウルトラ・クリアーな音質で、現状入手困難な音源ゆえ、未聴のファンは要チェック