2001年「WAR TO END ALL WARS」USツアーより、4月8日クリーブランド公演を約78分に渡って極上レベルのオーディエンス録音で完全収録。ショウの直前にイングヴェイがボーカルのヨルン・ランデと激しい口論になり、ヨルンはそのままバンドを離脱、バンドはそのまま、シンガー抜きでのショウを行ったとされるクリーブランドでのライブが遂に登場です。数曲でイングヴェイがボーカルを務めるものの、演奏された大半はカバー曲(ジミ・ヘンとパープル)とインストで占められており、普段とは違う、まさにこの日限りのセットと演奏を、生々しい質感に満ちた高音質録音で、たっぷりと堪能することができます。バンドアンサンブルは粗めですが、イングヴェイは全曲で非常にエネルギッシュに弾きまくっており、各所で聴ける強烈なアドリブソロを含め、ファンには非常に楽しめる内容になっています。イングヴェイはこの直後、一週間のUSツアーのキャンセルを余儀なくされ、ドラマーのジョン・マカルーソにとってもこの日はイングヴェイのステージでの最後の演奏ということになります。6曲目のPurple Haze終演後、イングヴェイは自ら 「Anyone bootlegs this gig, it's going to be very valuable one day」(このライブを録音してるやつがいたら、それは凄く価値のあるものになるだろう)とMCしますが、録音者自らがネットを通して発表した音源を元にした本盤は、まさに一夜限りのアクシデンシャル・ライブを捉えた非常に貴重な一枚と言えるでしょう。これぞライブCDの醍醐味と思わせる、イングヴェイのライブ史でも珍しい聴き所満載の演奏とセットが楽しめるファン必聴のタイトルが登場です。