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Blue Oyster Cult ブルー・オイスター・カルト/Michigun,USA 1973

本公演は1973年ツアーの4公演目に当たり、アルバム・リリース直後のショーとあって、勢いに満ちたヘヴィなライヴを展開。そしてマスター音源にデジタル・リマスタリングを施し、可能な限りノイズを排除して音質の向上を図り、クリアーさや聴き易さは、過去流出をはるかに上回るサウンド・コンディション。演奏も、バンド一体となった変幻自在で巧みなもので、80年代と比べても遥かにハイテンションなエリック・ブルームのヴォーカルには、デビュー直後の若々しいバンドの姿を感じるところ。また「Transmaniacon MC」とメドレー的に流れる「Screams」はフリー・ジャムのような雰囲気を感じさせる演奏が秀逸。また後にライヴの定番曲となる「O.D'd On Life Itself」も洗練されていく'80年前後とはサウンドの趣味が大きく違い、またほとんどこの時期のみと言える「Wings Wetted Down」や「7 Screaming Diz-Busters」も大きな聴き所で、これらのヘヴィで重厚な演奏は'70年代前半のアンダーグラウンドの空気に触れる思い。そして前年でも聴かれた「Workshop Of The Telescopes」から「Cities On Flame With Rock'N'Roll」への流れも聴き応えたっぷりな中、本作のハイライトはやはりラストの18分を越える「It's Not Easy」。ストーンズのカヴァーながら、原曲とは様相を異にするヘヴィな演奏で、心地よくドライヴするリズムセクションのプレイは素晴らしく、特にアルバート・ブーチャードのハードでテクニカルなドラムは圧巻。

Blue Oyster Cult ブルー・オイスター・カルト/Michigun,USA 1973

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