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Motley Crue モトリー・クルー/Saitama,Japan 2.15.2015

極上のメモリアル・アルバムが登場です! CDを「アルバム」と呼ぶのは、1940年代くらいまでSPレコードを写真アルバムのような本に収めて売っていたことの名残。しかし本作は、1曲1曲が想い出のページをめくるように綴られた、まるで本当に写真アルバムのようなライヴ盤なのです。そんなにもメモリアルな理由、それは何より本作に収められたライヴがMOTLEY CRUE最後の来日公演だから。そう、本作は先日列島に最高のロックンロールを振りまいてくれた、“Final Tour”の最高サウンド・ライヴ盤です!本作に封入されているのは、さいたまスーパーアリーナ2DAYSの2日目(全5公演だったジャパンツアーの4回目)です。もう二度とはない記念ライヴを記録したしたのは、首都圏でHR/HMを録らせたら右に出る者はないとまで言われる名うてのテーパー。最近でも、MR.BIG、WINGER, EUROPE等の超高音質録音で話題にもなった凄腕です。本作を再生すれば、その凄腕の名に恥じぬ極上の客席サウンドが眼前に広がる。少々、下品なほどに低音が轟くのですが、そんな響きも極めて自然に聞こえます。それもそのはず、この下品さは、録音側ではなく、MOTLEY CRUEの出音そのものが下品だからに他ありません。もちろん、MOTLEY CRUEですから「下品」はホメ言葉(笑)でして、バンド側には最初から“綺麗に聴かせよう”という気などさらさらなく、思いっきりノッて、強烈に楽しむヴァイヴが炸裂しているのです! 本作は、そんな特異サウンドを、バンドの意図と通りにすべて拾い上げている。よくオーディエンス・ショットの映像で「バンドを知り尽くしたカメラワーク」という表現が使われますが、トップ・テーパーは、音声だけでもバンドの意図を察知し、細かく対応する。この辺が凄腕呼ばれる所以でもあるのです。そんな迫力サウンド轟く曲たちは、34年の歴史をギュッと凝縮したグレイテスト・ヒッツ。「TOO FAST FOR LOVE」から「DECADE OF DECADENCE 81-91」までと「SAINTS OF LOS ANGELES」の計7作からまんべんなく選曲されています。オープニングは最近作からの「Saints Of Los Angeles」が務め、以降は往年の名曲が織りなす、めくるめくロックンロール・タペストリー。その1曲1曲が聞こえるたび、アルバム・ジャケットが脳裏をよぎり、何度も観に行ったステージの光景がまぶたに浮かび、当時の自分の部屋やレコード店に走った街並みがフラッシュバックする。まさに、メモリアル・アルバムです。しかし、想い出が次々と溢れ出してきながら、まるっきり湿っぽい気分にならないからこそMOTLEY CRUE。思い出すどの場面も最高にロックしていて、本作のサウンドも飛び切りにクレイジー! 正直なところ、最初は感傷的な気分で聴き始めたはずなのですが、いつの間にやら身体が勝手に動きだし、思わずニヤニヤしてしまうのです。そんな中で、ハッとするのが「Mutherfucker Of The Year」後に入るニッキー・シックスのMC。“ちゃんとコミュニケーションしたいから”という理由で日本語通訳を挟みつつ、日本とファンへの想いを語るのです。そうは言っても、やっぱり湿っぽくはない。実際にご覧になった方はご存じだと思いますが、ワイルドなニッキーの英語と“ですます調”で話す通訳のギャップがなんとも可笑しい(笑)。「電話を出しちゃってください。写真を撮りましょう。手を挙げて!」「みんなツイッターで世界中に配信しちゃいますので、どれだけ東京が凄いか見せてやりましょう」と言い出しては撮影会。さらに「”Crazy”って日本語でなんて言うんですかね?」の問いかけに「キチガイ!」と叫び返す観客。まるで巨大な同窓会。この演出は、今回の“Final Tour”でも数回だけ。まさに貴重でメモリアルな名シーンなのです!「これでお別れではありません。死ぬまでこの音楽は残ります!」の通訳を切り裂く「Anarchy In The U.K.」で最高のロックンロール・ショウが再開。「Dr. Feelgood」「In The Beginning / Shout At The Devil」「Don't Go Away Mad (Just Go Away)」と、曲名を並べるだけでヨダレが出そうな豪華セットが続くのです。そして、荘厳な「カルミナ・ブラーナ」が聞こえてきたらお待ちかね! トミー・リーのローラーコスタ?・ドラムソロです!! さすがに、このシーンは映像で見ないと真価は体験できませんが、普通のドラムソロとは次元の違う盛り上がりや激しいBGM、日本語MCのおかげで退屈とはまったく無縁。音声だけでも、まるでサーカスのような空間がリアルに伝わってきます。ソロ・タイムはミック・マーズに受け継がれ、代表曲が一気呵成に押し寄せるクライマックスへ突入! 「Live Wire」「Too Young To Fall In Love」「Girls, Girls, Girls」「Kickstart My Heart」「Home Sweet Home」……と、デビュー作から「DR. FEELGOOD」までの各アルバム1曲ずつ。まさに黄金期を絞りに絞りきった5曲。どこを聴いても贅沢三昧な本作の中でも、特濃なスペシャル・タイムなのです。そのラスト中のラスト、アンコールの「Home Sweet Home」で大合唱に包まれつつ、憎らしいほど軽やかに別れを告げたMOTLEY CRUE。本作には、その一部始終が絶品のオーディエンス・サウンドで真空パックされています。世に「想い出が蘇る」と謳うベスト盤は山のようにありますが、本作では、そのベスト選曲で、見る側も演奏する側も染みこんだ想い出を味わい尽くすようにロックしている。そして、極上の客席録音だからこそ、その雰囲気がたっぷりと詰まっているのです。本作は一夜の記録ではありません。私たちが愛してきた30年以上に及ぶ“ロック人生”の記録です。まだ生々しい記憶も、いずれは風化する日がやってくる。その前に、そうなってしまう前に、この輝きを永遠に残す2CDに詰め込んで、あなたの元へお届けいたします。 Live at Saitama Super Arena, Saitama, Japan 15th February 2015 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters) Disc 1 (56:02) 1. Intro 2. Saints Of Los Angeles 3. Wild Side 4. Primal Scream 5. Same Ol' Situation (S.O.S.) 6. Looks That Kill 7. On With The Show 8. Too Fast For Love 9. Smokin' In The Boys Room 10. Mutherfucker Of The Year 11. Nikki's MC & Band Introductions 12. Anarchy In The U.K.13. Dr. Feelgood  Disc 2 (61:17) 1. In The Beginning / Shout At The Devil 2. Don't Go Away Mad (Just Go Away) 3. Drums Solo 4. Guitar Solo 5. Live Wire 6. Too Young To Fall In Love 7. Girls, Girls, Girls 8. Kickstart My Heart 9. Home Sweet Home  

Motley Crue モトリー・クルー/Saitama,Japan 2.15.2015

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