「DEATH MAGNETIC」リリース後のワールド・ツアーより、同ツアー通算150公演目となった2010年5月18日ポルトガル、リスボンでの初日のライブを、ジェイムズ・ヘットフィールドがステージ上で使用している非圧縮IEMサウンドボード・ソースと、フロント・ローからのハイクオリティー・オーディエンス・ソースを完全フル・マトリックスした最上級クオリティーにてコンプリート収録。特にこの前日にロニー・ジェイムズ・ディオが亡くなった事もあり、この日のセットでは、ロニーに贈られた「FADE TO BLACK」が最大の聞きどころ。曲前MCで「This is for our friend, Ronnie」とジェイムズが短くコメントし、さらに後半の歌詞の一部「now i will just say goodbye, goodbye~」の下りに「Ronnie」を付け加えて歌詞を変更、「Ronnie, goodbye~!」とジェイムズが渾身の大絶叫、カークのソロに突入するという、激情バージョンの「FADE TO BLACK」は鳥肌もの。また他にもカークの最初のギターソロ・タイムではHeaven & Hellの「Children Of The Sea」のメイン・リフが飛び出し、厳かなリフの旋律美がなんともマッチ。そしてさらにハイライトがこの日セット・インした「The Unforgiven II」で、アルバム「DEATH MAGNETIC」収録曲の中ではほとんどステージでプレイされていなかったのが、ここで登場。壮大な「The Unforgiven」シリーズの流れを汲む、ベーシックかつ重厚なジェイムズ節全開のこの曲、非常に丁寧なプレイで、この時点で未だにツアーでは4回しかプレイされていないレア・ナンバー