ビリー・ジョエルが大ヒット作「AN INNOCENT MAN」を引っ提げて、通算4度目の来日を果たした1984年の"Piano Man To An Innocent Man"ジャパンツアーより、東京・日本武道館における2Daysをパッケージしたファン必聴盤が、4枚組のCDでリリース決定です!日本 での全7公演のうち、初演となった5月21日と、6公演目の5月30日(この日はサプライズあり!)を極上のオーディエンス・サウンドで収録。ひとつの頂 点に達した当時のビリー・ライヴを、リアルに体感できます。アメリカを代表するシンガー・ソングライター、ニューヨークの「ピアノ詩人」ことビリー・ジョエル。彼が'70年代から現在に至るまで発表してきた作品 はいずれも傑作の名にふさわしいものばかりです。それらの中でも'83年の「AN INNOCENT MAN」は特別な存在でしょう。内容的にシリアスだった'82年の「THE NYLON CURTAIN」から一転し、明るくウキウキするような作風の「AN INNOCENT MAN」は、アメリカや日本だけでなく、イギリスなどヨーロッパでも爆発的なヒットになり、ビリーを文字通りワールド・ワイドなアーティストへとスケール アップさせました。彼のルーツとも言えるオールディーズ・サウンドに基盤を置いた作品が評価された事は、トラブルの連続に見舞われた'82年を乗り越える だけでなく、彼の内面を"浄化"し、後のビリーの作品へも大きな影響を与えたのです。それだけにこの当時は、'70年代後半の「TURNSTILES」や「STRANGER」当時にも匹敵する、ビリーのキャリア中でも大規模なツアーが実 現しました。'84年ライヴでは6月のロンドン"ウェンブリー・アリーナ"3連続公演があまりにも有名ですが、日本のファンにとては、その直前のジャパン ツアーが素晴らしい思い出になっているはず。しかしこの時の来日音源は意外なことに種類が少なく、入手も難しい状況です。本作ではその貴重な'84年ジャパンツアーより、東京の日本武道館で行われた初日と6公演目を、どちらも同一テーパーによるオリジナル・カセット・マス ターから音盤化(録音者はあの'81年来日音源の大傑作「GLASS HOUSES IN JAPAN」と同一)!2公演あわせて220分の大ボリュームで、特別なジャパンツアーを存分に楽しませます。ディスク1と2では5月21日の来日初演を楽しめます。マスターならではの優れたクリアネスや、武道館ライヴらしい広がりのある音場はディスクを再生し た直後に理解できるレベル。確かなダイレクト感と明瞭な輪郭で浮かび上がる演奏の聴き易さは、オープニングの「Prelude / Angry Young Man」から聴き手を驚かせるでしょう(同曲の1:56頃、沸き上がる大歓声の中でビリーのヴォーカルがはっきり聴こえる場面などは、本録音の素晴らしさ を味わえます)。「The Stranger」では、あのイントロが奏でられた瞬間、余りの盛り上がりと歓声の大きさで若干ピークオーバー気味になりますが、繊細なトーンや口笛も しっかりと聴き取れます。ビリーのプレイは全編に渡ってライン音源級の聴き易さ。さらに骨太な音色で響きわたるリズムは聴き応え満点です。「My Life」に「Just The Way You Are」などのヒット曲はもちろん、「Allentown」や「Pressure」(最近はあのノーベル賞受賞者が愛聴している事でも話題になりました) といった「THE NYLON CURTAIN」からの名曲も素晴らしい。この日は「Goodnight Saigon」も演奏されており、聴き手の心に染み入る名演を聴かせます。ライヴ後半は「AN INNOCENT MAN」からの楽曲も登場。楽しいムードいっぱいの「The Longest Time」や「Uptown Girl」が、会場全体を巻き込んだ盛り上がりを演出します。さらに「52nd STREET」でも印象的だった「Stiletto」のダンディでダイナミックなムードは大きな聴き所でしょう。ラストの「You May Be Right」や「Only The Good Die Young」まで、一気に聴かせてしまいます!そしてディスク3・4では5月30日の6公演目を、ディスク1・2にも負けない優れたオーディエンス・サウンドで収録。クリアネスや音の広がり、演奏の 掴み易さは互角ながら、テープらしい程よく丸みを帯びた音像が特徴(均整では本録音に軍配を上げる人も多いでしょう)。ディスク1ではやや入力過多だった 「The Stranger」のイントロも、こちらでは聴き易くなっています。演奏の聴き易さに加え、会場の声援と拍手がライヴの盛り上がりをより一層引き立てる、 理想的なオーディエンス録音を楽しめます。この30日は初演と比べ、「AN INNOCENT MAN」からの新曲が多めに取り上げられているのが特筆されます。ライヴの前半では「This Night」が、後半では「Leave A Tender Moment Alone」がそれぞれセットインし、商業的に絶頂期といえる'84年らしいビリー・ライヴを満喫させます。ロマンティックな「This Night」には、誰もが思わず聴き入ってしまうのではないでしょうか?また、ライヴの中盤、「The Lion Sleeps Tonight」から「Little Star」を挟み「The Longest Time」へ流れる場面は必聴のパート。ビリーの巧みなヴォーカルはもちろんですが、メンバー全員の息がぴったりあった絶妙なコーラス・ワークは本当に素 晴らしい! ここで聴ける場内の温かな盛り上がりと絶品の臨場感は、本録音のような優れたオーディエンス録音だから味わえるというものです。さらにこの日のアンコール「Tell Her About It」では、'84年ジャパンツアーでも最大級のサプライズが起きた事でも有名でしょう。同曲では国内でもとりわけ有名な、あの女性シンガーがコーラスと して参加し、ファンに夢のようなひと時をもたらしました(場内は当然のように凄まじい盛り上がりです)。この様子もしっかりと収めているのが、現場のド キュメントであるオーディエンス録音ならではの面白さでしょう!テープチェンジの都合から「Uptown Girl」冒頭が若干欠落してはいますが、それ以外はほとんど完璧と言える内容。同年のビリー・ライヴでも屈指のオーディエンス録音でしょう!この来日公演を終えた後、ビリーはロンドンの"ウェンブリー・アリーナ"における3連続公演で、"Piano Man To An Innocent Man"ツアーのクライマックスを見事に飾りました。本作に収められたジャパンツアーは、そのロンドン公演のプロローグという側面からも見逃せない、重要 なライヴだと位置づけられるでしょう。日本のビリー・ファンに強烈なインパクトを与えた2公演を、極上のオーディエンス・サウンドで追体験させる本作は、全てのアメリカン・ロック・ファン必 聴の一本。'87年ツアーを収めた「THE BRIDGE JAPAN TOUR」と併せて楽しみたいCD4枚組を、皆さんどうぞお見逃しありませんように!(4CD) Budokan, Tokyo, Japan 21st & 30th May 1984 TRULY AMAZING/PERFECT SOUND(from Original Masters) Disc 1 (45:38) 1. Opening (The Mexican Connection) 2. Prelude / Angry Young Man 3. My Life 4. The Stranger 5. Don't Ask Me Why 6. Allentown 7. Goodnight Saigon 8. Pressure 9. Just The Way You Are Disc 2 (63:54) 1. Scenes From An Italian Restaurant 2. An Innocent Man 3. The Longest Time 4. Stiletto 5. Sometimes A Fantasy 6. It's Still Rock and Roll To Me 7. Uptown Girl 8. Big Shot 9. Tell Her About It 10. You May Be Right 11. Only The Good Die Young Live at Budokan, Tokyo, Japan 30th May 1984 Disc 3 (41:08) 1. Opening (The Mexican Connection) 2. Prelude / Angry Young Man 3. My Life 4. The Stranger 5. Don't Ask Me Why 6. Allentown 7. This Night 8. Pressure 9. Just The Way You Are Disc 4 (71:39) 1. Scenes From An Italian Restaurant 2. An Innocent Man 3. The Lion Sleeps Tonight 4. The Longest Time 5. Leave A Tender Moment Alone 6. Sometimes A Fantasy 7. It's Still Rock And Roll To Me 8. Uptown Girl 9. Big Shot 10. Tell Her About It 11. You May Be Right 12. Only The Good Die Young Billy Joel - Vocals, Piano David Brown - Guitar, Backing Vocals Russell Javors - Rhythm Guitar, Backing Vocals Doug Stegmeyer - Bass, Backing Vocals David Lebolt - Keyboards Mark Rivera - Saxophones, Flute, Backing Vocals Liberty Devitto - Drums, Percussion