卓越したギターの演奏技術を生かして伝統的なニューオリンズ音楽を追求した盲目のギタリスト、スヌークス・イーグリンの、1991年9月29日ニューオリンズ、ホームグラウンドのティピティーナでのギグを、放送用サウンドボード音源にデジタル・リマスタリングを施したオフィシャル・クオリティーにて収録。子供のころ視力を失いながらも、どんなスタイルでも弾きこなす能力を身につけ、アラン・トゥーサンの最初のバンドやプロフェッサー・ロングヘアのバックも担当。そして元々はニューオリンズの街角でウォッシュボードやブルーズ・ハープをバックにアコースティック・ギターをフィンガー・ピッキングで弾きながら歌うスタイルだったのが、この時期あたりからリズム&ブルース色の強いソウル・バンドを率いるようになり、激しいギター・ソロも披露。土臭い雰囲気を漂わせながら巧みなピッキングでアコースティック・ギターを演奏した彼は、エレクトリック・ギターを持つとディストーションなどにはまったく頼らずぶ厚いサウンドを聴かせ、またレイ・チャールズから強い影響を受けていた彼のヴォーカルは、バイユー地帯ならではの訛りが特徴的。さらに本公演ではミーターズのジョージ・ポーターJr.も参加しており、そのプレイも要チェック