ブリティシュジャズ界の至宝、ジョン・サーマンを中心に、バール・フィリップス、ステュ・マーティンによって結成されたザ・トリオの、ファースト・アルバム発表時となる、1970年1月30日、ドイツ・ハンブルクにおける貴重なライブを、現地ラジオ放送用マスターからの、ステレオ・サウンドボード音源にて、113分にわたりコンプリート収録。まずデビュー作の「The Trio」は、前年までレーベル契約などの諸事情により、結局未発表に終わってしまったセッションもいくつかあった中で、やっとアルバム・リリースにこぎつけ製作されたもので、サーマン自身のベスト・アルバムと賞されるほど、トリオ編成ながら中身は多彩さを極めたこれぞフリー・ジャズという内容。そんな彼らのパフォーマンスは3人によって繰り出される破壊力のある凄まじいパワーを持ったジャズ・ロック的なアプローチによるもので、シーンによっては同時期のマイルスの「サイレントウェイズ」を彷彿とさせるもの。 そして何よりこの貴重な時期のフル・ライブがオフィシャル・クオリティーで聴けるというのは、ファンとしては嬉しいかぎり。 DISC 1 : 1. Foyer Hall (15:59) 2. Silvercloud (11:29) 3. Joachim (10:04) 4. In Between (12:18) 5. Caractacus (13:40) DISC 2 : 1. Tallness (19:23) 2. Dee Tune (11:23) 3. Porte Des Lilas (11:33) 4. B.L. (03:55) 5. Spikenard (fadeout) (03:05) [Live at Jazzhaus, Hamburg, Germany, January 30th 1970 : Stereo Soundboard Recording John Surman - baritone & soprano saxophone, bass clarinet / Barre Phillips - bass / Stu Martin – drums