1987年、「House Of Blue Light」に伴うUSツアーより、5月22日と23日に行われたロス・アンゼルスはアーヴァイン・メドウズ公演を極上レベルのステレオ・サウンドボード録音で収録。1988年リリースのオフィシャル・ライブ・アルバム「Nobody's Perfect」に、この公演ライブからHighway Star、Strange Kind Of Woman、Perfect Strangersの3曲が収録されている名音源です。同サウンドボード音源は過去に幾つかのタイトルで確認出来ましたが、本盤は既発ベストと評される「Locked In A Paper Cage」と同じマスターを使用しています。若干、速かったピッチも正確に補正、更にChild In Time等で目立っていたアナログノイズも全て除去したベスト・ヴァージョンです。流石にオフィシャルで使用された音源だけあって、音のクリアーさ・分離感・広がりとどの曲をとっても申し分ない鉄壁のライン録音。加えて、演奏内容も非常に優秀で、リッチーも各曲でキレ味鋭いプレイを聴かせてくれますし、ギランも安定した疲れを感じさせないパワフルなボーカルを披露しています。「Nobody's Perfect」テイクと比較することで判りますが、本音源はマスターからカセットテープに一度ダビングされたような音像で、オフィシャルのほうが音の配置の安定感・クリアネス・抜けといった要素は上回っていますが、全体の音の鮮度や質感は申し分なく、端正でシャレた音像のオフィシャルとは対照的な、混然一体となった音の魅力をリアルなアナログサウンドで楽しむことができます。8分近いStrange Kind Of Womanも元は同じながら「Nobody's Perfect」テイクとの音像の違いに改めて嬉しい驚きを覚えます。ロジャーのベースはより太い音で録音されており、リッチーのプレイもよりライブリーでリアルな音色で捉えられており、ライブ音源嗜好家はあきらかに本盤の音を好むことでしょう。後半の派手なリッチーとギランの掛け合いのバックでのペイスのパワフルなプレイもより自然なサウンドと強弱に優れた音色で録音されており、ファンは聴いていて改めて熱くなること間違いありません。(「Nobody's Perfect」がどうにも好きになれない、というファンは多いと思うのですが、80年代風に妙にカラッとした平坦な音に仕上げ(ざるをえなかっ)たマスタリングによるものではないしょうか。)The Unwritten Lawの前の曲間でテープチェンジがあり、微妙に音質が変化しますが、音の鮮度に影響なし。4分台での未加工な音でのドラムサウンドは迫力満点。Dead Or Aliveのイントロのジャム風のプレイも楽しい聴き所です。中盤でのリッチーの破天荒なプレイは最高で、指の滑りもカッコよく、勿論、オフィシャルには使用できないですが、その荒さとスピード感が爽快です。音が濁っているものの、それがサウンドに強固感を与えているPerfect Strangersは絶品で、これなどオフィシャルとは全く違う音像です。ジョンのブラスシンセの試し弾きに続いて披露されるHard Lovin' Womanはその疾走感溢れる曲調に絡むオルガンプレイが最高で、先のブラス、中間部のピアノバッキングとジョンの気持ちの良いプレイを楽しめます。Bad Attitude前のMC部分でカットが入ります。Bad Attitudeも固めの音像のバックとギランのボーカルの対比が見事で、理想的なハードロックワールドが満喫できます。リッチーとジョンのバッキングの対比も素晴らしく、リリカル(本当!)かつエモーショナルなギランの歌の良さも上手くでており、素晴らしいライブトラックになっています。Child In Timeのアドリブを効かせたギランの歌声も味わい深く最高です。高音域も良く出ており、この日の好調が伺えます。Difficult To Cureはなぜかリッチーのプレイがやや粗くなってしまっています。ジョンのソロはクラヴィ系のキーボードの迫力が素晴らしくライン録音ならではのサウンドが楽しめます。重厚なKnockin' At Your Back Doorはリッチーよりもジョンのバッキングプレイが目立っています。ギランは歌の3番の"she was samurai"の所でなぜか笑っています。曲後半のソロパートではリッチーは手堅いソロプレイを聴かせます。Lazyではイントロこそリッチーが派手目のプレイを聴かせますが、最初のソロパートはかなり粗いプレイで、歌に入ってからも、出音自体が少なめで、後半のハーモニカソロではバックで「変なプレイ」に終始しています。Space Truckin'ではキレの良いプレイを聴かせる4人とサイケロックみたいな演奏でノイジーな音を出しまくるリッチーとの対比が面白く、その分4分台のリッチーのショートソロでは、インパクトあるアームプレイが聴けます。ライン録音で聴ける曲後半のジョンのソロはスピード感、切れ味申し分なく、流石のプレイを満喫できます。ボード録音のテープはちょうどここで切れてしまっているらしく、後半のリッチーのソロ未収が残念です。ラスト3曲は1987年8月30日にフォルツハイムで開催されたドイツ版「モンスターズ・オブ・ロック」からでこちらも素晴らしい音質で収められており、LA版のアンコール未収の不満を解消させてくれます。Black Nightはアドリブいっぱいの展開が素晴らしく、ギランも凄く声が出ている上にリッチーもずっと上機嫌でギランの即興にも楽しいレスを返します。Smoke On The Waterの前には当時、大ヒットしていたロス・ロボスの La Bambaが同じく即興で演奏されます。ラストのSmoke On The Waterもこの素晴らしい一枚を堂々と締めます。音質・内容、あらゆる点から見て全てが極上の1987年パープルを代表する大傑作ライブ盤が嬉しいタイトルで登場です。 Live at Irvine Meadows Amphitheatre, Los Angeles, CA. USA 23rd May 1987 STEREO SBD Disc 1 1. Highway Star 2. Strange Kind Of Woman 3. The Unwritten Law incl. Drums Solo 4. Dead Or Alive 5. Perfect Strangers 6. Hard Lovin' Woman incl. Under The Gun 7. Bad Attitude 8. Child In Time Disc 2 1. Difficult To Cure 2. Jon Lord Solo 3. Knockin' At Your Back Door 4. Lazy 5. Space Truckin' Live at FCP Stadium, Pforzheim, Germany 30th August 1987 6. Black Night 7. La Bamba 8. Smoke On The Water Ian Gillan - Vocal Ritchie Blackmore - Guitar Roger Glover - Bass Jon Lord - Keyboards Ian Paice - Drums STEREO SOUNDBOARD RECORDING









