大名盤がオリジナル・サウンドで復刻です。その名録音とは「1976年12月13日:九電記念体育館」の極上オーディエンス・アルバム。そう、かつて“1976年の最高峰”とも謳われた『HAKATA 1976』です。まずは、伝説の初来日スケジュールから名作誕生の舞台となったショウのポジションを確認しておきましょう。 ・12月2日:東京都体育館・12月5日:大阪厚生年金会館・12月7日:名古屋市公会堂・12月8日+9日:大阪厚生年金会館・12月10日:京都会館・12月13日:九電記念体育館 【本作】・12月14日:広島市公会堂・12月16日:日本武道館 以上、全9公演。DEEP PURPLE時代から全国で絶大な人気を誇っていたリッチー・ブラックモアでしたが、RAINBOWではツアーも拡大。この日が初めて本州を出たコンサートでもありました。そんな人気ぶりを象徴するようなショウを記録した本作は、まさに名作・衝撃作と呼ぶに相応しい絶品のオーディエンス録音。無数の名作を生み出したRAINBOW初来日にあって「ナンバー1サウンドのオーディエンス録音」と大絶賛を集め、その後もプレス・タイトル『ALLIED FORCE』としても大ヒットした名録音。本作は、そのオリジナル・サウンドを復刻した1本なのです。そのナチュラル・サウンドは、現在の耳にも鮮烈。オリジナル・マスター特有の鮮度も麗しく、それ以上に録音自体が猛烈にクリア。コージーの1打1打はどこまでも鋭くオンに捉えられ、ストラトの鳴りは艶やかで色気たっぷり。そして何より、ロニーの歌声が素晴らしい。歌詞の1語はおろか、1音節のイントネーションまでクッキリと聞こえ、ロマンティックなラインもヒロイックな響きもまるで昨日録音したかのような鮮度で流れ出るのです。素晴らしく力強い演奏/歌声に惚れ惚れとしますが、その上で本作はオーディエンスならではの現場感も絶品。客電が消えた瞬間から空気は騒然。もちろん、演奏中は骨太で肉厚な演奏音がすべてを圧倒しますが、曲間になるや生々しい熱狂が吹き出す。その息吹の熱さが1976年を物語っているのです。ついにやってきた本物を目の当たりにした興奮、英国ハードロックの粋を叩きつけられる衝撃。「リッチー!」と叫ぶ声には正気のタガが外れた異様な情熱が宿り、時たま挙がる「見えないよ!」「待ってください!」という悲鳴(?)は、現場の騒然としたムードを描き出す。もちろん、RAINBOWの熱演にも絶大な喝采が贈られ、会場のアチコチから挙がる小爆発のような絶叫が立ち上る。初期RAINBOWのドラマティシズムも凄まじい爆発力ですが、それに正対する客席もまた爆発していた。その最中に立つことができるのです。やや余談が過ぎました。本作の主役は、あくまでも熱狂を引き出すライヴそのもの。1つ前の京都公演は連日公演の疲れも感じられましたが、休養明けの本作は初の九州ということもあってか気合いも十分。ダメなショウのない初来日でも屈指の出来映えを聴かせてくれるのです。そんな中でちょっと面白いのは「Stargazer」。キーボードイントロにテープチェンジの(わずかな)欠けがあるのは残念ですが、本編が始まるや重厚な音世界が一気に広がる。そして、歌が入ってくるとロニーが少し変わった歌い方をする。何かに気を取られたように歌が途切れ、中盤ではメロディを崩して詩の朗読風に歌詞を綴るのです。それがダイナミックな中世ハードロックに乗ると、ちょっとフィル・ライノット風。何とも不思議なムードなのに、妙に似合ってしまう面白いバージョンなのです。凄絶なギタークラッシュに燃え上がった会場。放っておけば永遠に続くであろうカタカナ「アンコール! アンコール!」をなだめるように「Over The Rainbow」が流れ、本作は終演を迎えます。現在では発掘も進み、軽々にナンバー1を決められなくなった1976年の記録。しかし、発掘当時「BEST OF BEST」「KING OF KINGS」と絶賛を集め、初来日ドキュメントの最高峰に君臨していたのは間違いなく本作でした。Langleyレーベルの名声を一気に高めた名録音。その初登場の姿を正確に復刻した1本です。 Live at Kyuden-Kinen Taiikukan, Fukuoka, Japan 13th December 1976 TRULY AMAZING SOUND(from Original Masters) Disc 1(41:33) 1. Intro. 2. Over The Rainbow 3. Kill The King 4. Mistreated 5. Sixteenth Century Greensleeves 6. Catch The Rainbow Disc 2(65:27) 1. Man On The Silver Mountain/Blues/Starstruck 2. Keyboard Solo 3. Stargazer 4. Still I'm Sad incl. Keyboard Solo 5. Drum Solo 6. Still I'm Sad 7. Do You Close Your Eyes 8. Over The Rainbow Ritchie Blackmore - Guitar Ronnie James Dio - Vocal Cozy Powell - Drums Jimmy Bain - Bass Tony Carey – Keyboards









