約5年のブランク後のカムバック直後となる1982年4月20日ロンドン公演の模様を地元TVオンエアー映像からのプロショットにて。この当時のマイルスのステージはコンディションの関係上、前半は押さえめ、後半徐々に本領発揮というのが定番のようで、この日も終盤"Fat Time"が最大のハイライト。それまで控え気味だったのがウソのように、アップテンポなロングトーンを交えながらスパニッシュなソロを展開するところは鳥肌もの。またマイク・スターン、マーカス・ミラーらの新鋭とおなじみアル・フォスターらとの新旧アンサンブルも見事。画質は暗めでにじみも少しあるため、きびしいながら音質は良好。映像が少ない時期だけにやはり要チェックのトータル58分。