Disc1 at Konserthuset,Stockholm 1967.10.31マイルス・クインテットのラストツアーとなる1967年ユーロ・ツアーから10月31日ストックホルム公演の模様を、TVオンエアーされた4曲より収録。もちろん既リリースのVHSより画質は向上、そして特筆すべきはあまりにクリアーな音質!メンバー全員の息使いまでもが聞こえてきそうなそのリアルなサウンドは感動もの!演奏の方は一時「プラグト・ニッケル」あたりでフリージャズへの接近を見せたものの、クインテットとしての存続が危ぶまれたせいか、ラストツアーというのに整然としたプレイが印象的。但しショーターとハンコックはソロパートで独自路線を展開。そのアンバランスさが絶妙。at Karlsruhe,Germany 1697.11.7続く67年ツアーより11月7日ドイツ公演をこちらもTVオンエアー映像のニューマスター・テープから収録。本編ステージからは4曲ほどカットされているものの、こちらも過去のVHSとは全く比較にならない画・音質クオリティーで、やはりそのクリアーな音質は驚愕もの。演奏スタイルはこの時期ならではのクールさが漂う中、メドレーでの連続プレイや、各メンバーのインタープレイの雑然とした雰囲気が、このクインテットにおけるマイルスの試行錯誤を感じ取れる。結局アコースティック・ジャズではやるべき事はやってしまったと言える最後のマイルスがここに。トニーの絶頂期と言える強烈なドラミングも必見Disc2 at Tivoli Koncertsal,Copenhagen 1969.11.4あの「ビッチズ・ブリュー」から3ヶ月後となる1969MILES"ロスト・クインテット"による69年ユーロ・ツアーから、過去何度もリリースされている11月4日コベンハーゲンでのライブが驚異のハイクオリティー映像で!しかも全編当時のTV放送でさえ定かでなかったカラー映像で収録。もちろん画・音質も過去のものを一蹴するニューマスターからのもので、一部カットはあるものの、この激動時期の貴重な映像をたっぷりと堪能。デジョネットの強靭なドラミングからスタートし、そのままノンストップで次のナンバーになだれ込み、コリアのソロパートでは完全なフリージャズ・ワールドに。そしてその烈火を鎮火すべくマイルスが現れトドメを刺すという、これ以上の至福はないと言える1時間弱。合計収録時間は128分となります。Bitches Brew/Agitation/I Fall in Love Too Easily/Sanctuary/It's About That Time~The Theme Miles Davis(tp) Wayne Shorter(as,ts) Chick Corea(elp,p) Dave Holland(b,elb) Jack Dejohnnette(ds)