大阪・名古屋公演に続き、中野サンプラザ3公演までド級の卓直結サウンドのライヴアルバムが登場してしまいました。ここまで来たら、もう今回の来日公演にまつわる音源・映像を徹底敵にコレクトしてしまいましょう! 本作は、グラハム・ボネットが来日公演について語ったインタビューを軸にした映像集です。まず登場するのは、ファンに贈ったメッセージとサウンドチェック。いずれもFacebookのグラハム公式アカウントで公開された映像です。メッセージは東京初日「6月17日」公演を前にしたものと、翌日「6月18日」公演の終了後に収録されたもの。サウンドチェックは、やはり6月18日の「Love's No Friend」です。3つとも短い映像ですが、観客のいない会場でのサウンドチェックや楽屋の様子がうかがえ、舞台裏をのぞき見るようで楽しい映像です。そして、本作のメインとなるのは、4トラックめ。約20分に及ぶ「THE METAL VOICE」のインタビュー映像です。グラハムは画面に登場せず、電話によるインタビューのようなのですが、今回のジャパンツアーや、ついに実現したマイケル・シェンカーとの共演に、さらにはグラハムのキャリア全体へと話が広がっていきます。その内容こそが最高。「RAINBOWでは、1曲につき4テイク録音したんだ」とか「コージーに誘われてLAのカントリークラブでMSGを観たんだよ。ショウの後、コージーに感想を聞かれたから『凄く良いバンドだな。ギターも凄いし』と答えたら、『バンドに入らないか』って言われたよ」、「ところがバンドに入ってロンドンでリハーサルに行ったら、なんとコージーがクビになっちゃったんだ。友達としてバンドに誘ってくれたのにねぇ」などなど、歴史の詳細が本人の口から語られていくのです。その一方で、MSGの初コンサートについては「ひどく酔っ払っていた(から覚えてないよ)」と誤魔化すのも可笑しい。さらに興味深いのは、グラハム本人にしか分からない心象。「MSGではマイケルと曲を書けたのは良かった。あのとき、初めて自分がソングライターなんだと自覚したよ」など、RAINBOWでは曲を書いていなかったからこその言葉が聞けますし、「今日、リッチー・ブラックモアが電話をかけてきてバンドをやらないかと言ってきたらどうします?」との質問に「もちろん!と応えるよ」と返事するシーンも衝撃的です。極めつけは、イングヴェイ・マルムスティーンとスティーヴ・ヴァイはどちらが好きか訊かれるシーン。「断然スティーヴだ」と即答しつつ、「音楽の幅は広いし……」と理由を続けていくのですが、その口調が凄い。鼻息も荒く、憤慨一歩手前で今にも「当たり前の事を訊くんじゃない!」とでも言い出しそうな勢い(実際には言いません)。よほどイングヴェイに思うところがあるのか、よほどヴァイに思い入れが深いのか。その判断は、ご覧になった皆さんにお任せしますが、グラハムの本心が思わず透けるシーンです。マイケルとの歴史的共演については、「昔、俺たちは本当にひどい状態だったけど、今は2人ともクリーンになったし、これからも2バンド一緒のツアーをやりたいよね」とコメントするグラハム。伝説の2人が並び立つ光景も素晴らしかったですが、それをグラハムも心から楽しんでいた。それは当日の表情や歌声からも分かっていましたが、こうして飾らない言葉で言われると本当に嬉しくなります。2015年、夏の日本で起きた奇跡。その奇跡を音源で反芻する後夜祭も終わりに近づいてきました。しかし!本作のインタビューで語られた通り、8月1日ROCK OF AGES FESTIVALには、MICHAEL SCHENKER'S TEMPLE OF ROCKと共に出演が決まりました。そこで再びマイケル&グラハムの共演が実現するかも知れません。もっともっと共演を重ねて、いつか2人の揃ったMSGとして来日を…………そんな夢が際限なく広がってしまう映像集です。次なる楽しみは、8月のROCK OF AGES FESTIVAL。その便りが届くまで、しばらくは本作で高鳴る気持ちを繋いでいきましょう。 Nakano Sunplaza, Tokyo, Japan 17th & 18th June 2015 1. Message from Graham Bonnet #1 (17th June) 2. Love's No Friend (Soundcheck) (18th June) 3. Message from Graham Bonnet #2 (18th June) 4. Interview (The Metal Voice) PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx. 21min.









