オフィシャルから忘れられた“Somewhere On Tour 1986/1987”。しかし、「サウンドボードやプロショットが皆無なのか?」というと、そういうわけでもありません。“オフィシャル代わり”となるには、少々荷が勝ちすぎているきらいはあるものの、当時のビッグプロダクション・ライヴを伝えてくれるプロショットもしっかり存在する。その代表格が本作、「CAUGHT SOMEWHERE IN PHILADELPHIA」です!ただ、肝心の映像クオリティは良いものの、ショウをダイジェストにした不完全収録、ノイズの入る音声、目玉の「Caught Somewhere In Time」にワープがある、最大の見所「Iron Maiden」のビッグ・エディがない……などなど、完璧とは言いがたいのも確かです。それゆえに、オーディエンス・アルバムが重宝されているわけですが、それでもなおツアー唯一のマルチ・カメラ・プロショットの凄味・価値は、やはり絶大です。名画「SOMEWHERE IN TIME」のジャケ世界を再現したステージや、電飾満載でピカピカと光るブルース・ディッキンソンの衣装が大写しで観られるだけも貴重度は満点。「こんな重そうな衣装でよくこんなに動けるな……」と言葉を失うパフォーマンスは、映像だからこそ分かる凄まじさ。鼻下を伸ばして歌い上げるディッキンソンのドアップは、なぜ彼がサルに喩えられたのか一発で分かる(笑)ほどです。さらに「Heaven Can Wait」では、サイバーな竹馬エディも登場、花火が飛び散る光線銃の演出もアップでばっちり!こうした名シーンの数々を、何台あるのか分からないほど多彩なカメラで収めているのですから本当に贅沢。“World Slavery Tour 1884-1985”から“Seventh Tour Of A Seventh Tour 1988”まで、ビッグプロダクションで80年代の頂点を極めていたIRON MAIDEN。「LIVE AFTER DEATH」や「MAIDEN ENGLAND」でも、その大物ぶりは垣間見えますが、スッポリ抜けていた“合間”が見られる。視覚でも“Somewhere On Tour 1986/1987”が実感できる本作を加えてこそ、本当の意味でミッシング・リンクが繋がるわけです。気になるノイズも「2 Minutes To Midnight」までで、ドラマティックな「Children Of The Damned」からは安心して観ることができる。繰り返しますが、本作は“ツアーの頂点”ではありません。しかし、決して見逃してはならない“大定番”ではある。IRON MAIDEN史上、最大の注目ツアーである“Somewhere On Tour 1986/1987”をプロショットで脳裏に刻み込む傑作。黄金時代のIRON MAIDEN最後の1ピースをぜひ、目撃してください!オリジナル・メニュー付き。 Live at Spectrum, Philadelphia, PA. USA 13th January 1987 PRO-SHOT 1. Caught Somewhere In Time 2. 2 Minutes To Midnight 3. Children Of The Damned 4. Stranger In A Strange Land 5. Wasted Years 6. Rime Of The Ancient Mariner 7. Guitar Solos 8. Heaven Can Wait 9. Phantom Of The Opera 10. The Number Of The Beast 11. Run To The Hills/Running Free Bruce Dickinson - Vocal Steve Harris - Bass Dave Murray - Guitar Adrian Smith ? Guitar Nicko McBrain - Drums PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.76min.









