暗黒ブラックホール時代となる1973年の壮絶なライブ・パフォーマンスから、過去あまり流通していない音源・映像も含めた各種を、いずれも現存するベスト・クオリティー、サウンドボードとプロショット映像でコンパイル。まずDisc:1の音源の前半には、ユーロ・ツアーより10月27日ストックホルムでのセカンド・セットを、近年初めて発掘されたニュー・マスターより収録。とにかく分離感も素晴らしいクリアーなオフィシャル・レベルのクオリティーで、しかも最大の聞きどころと云える1曲目の未発表チューンをこの音質で聞けるのは嬉しいかぎり。このいかなる資料にも記載のないナンバーは一説によると同年ジャパン・ツアー中の6月20日東京公演の本番でマイルスが即興で吹いたリフが発展したものと云われており、結局スタジオ・レコーディングもされたかも不明ゆえ、ここだけで聞けるシンプルなファンク・ナンバー。そして後半には、ロニー・リストン・スミスが加わりマイルス史上最多の10人編成となった同年春のUSツアーより、5月1日サンタモニカ公演を、TV「ミッドナイト・スペシャル」で放送されたマスター・サウンドボード音源から3曲を収録。とにかくまさに最大狂乱期といえる10人バンドによる演奏は絶句もの。しかもこの編成でのライブは計5回しか行われていないため、その全貌の一部をサウンドボードで聞けるゆえこちらも要チェック。 そしてDisc:2の映像には同年ツアーの狂乱ライブを、全てベスト・クオリティー、プロショットにて。まず11月3日のオーストリア、ウィーン公演は近年ヨーロッパTVで再オンエアーされたオフィシャル・クオリティー映像にてコンプリート収録。しかもこの日は同ツアーの中でも、かなり殺気的なライヴを展開しており、サディスティックなマイルスのキレっぷりは勿論、リーブマンに続きコージーまでもがバシャバシャ音の向こうで超過激なソロを展開。伝説のジャパン・ツアーより5ヶ月後、この過激さが来るべきアガパン・バンドへと移行する、一種病的な匂いをまき散らした極限ライブ!そして続く10月27日のストックホルム公演は、Disc:1の音源の映像版で、クオリティー的にはウィーン公演には及ばないものの、未発表チューンなどはやはり映像で再度チェックしておきたいところ。そして最後は7月8日モントルー・ジャズ・フェスでのステージからTVオンエアーされた2曲を収録。こちらも最良のプロショット映像にて。こちらはオフィシャルの20枚組ボックスCDに音源も収められているその一部で、機材トラブルのあった序盤はカットされ、7人一丸となった”Ife”と”Calypso Frelimo”2曲のみながら、そのパフォーマンスはあまりに壮絶。病的な過激さで来るべきアガパンを迎えるマイルスの全貌を、ベスト・クオリティーの音源と、トータル145分の映像でここに集約した必携アイテム!









