若き日のマイルスが初めて自らのコンボを結成する際に、真っ先に白羽の矢を立てたというエピソードが有名なピッツバーグ出身の天才ピアニストAhmad Jamal。結局マイルスのコンボへは参加せず、1958年発表の『But Not For Me』で世界的な名声を博し、バド・パウエル後のジャズピアノの在り方に強烈なインパクトを与えた彼の後年のレアライブ音源がこのタイトル。キース・ジャレットをはじめとしたモダンジャズを代表するピアニスト等の指針となった珠玉のピアノトリオにパーカッションが加わった4人編成でのライブで、1991年12月30日、ワシントンD.C.でのステージをオフィシャル・クオリティーの高音質ステレオ・サウンドボード録音にて。全編流れるような展開をみせるダイナミックな演奏の中に、最大の持ち味といわれる絶妙の間、唯一無二の「空間」を感じ取ることができ、「Effendi」の冒頭では同年9月末にこの世を去ったマイルスへのトリビュート的意味合いが込められているであろう、「So What」のワンフレーズを聴くことも。









