Randy Breckerを迎えておこなわれたMike Stern Bandの2008年来日公演より、6/23の名古屋公演1st&2ndショウを極上音質のオーディエンス録音にて完全収録。Bob Franceschiniがメンバーから外れ、Randy Breckerをフィーチャーするというトランペット一管による4人編成でのステージとなった今回の来日公演、東京での1週間に亘るステージをこなした後の最終公演ということで、この日名古屋における4人の演奏は期待以上の素晴しいものとなりました。最新の『Who Let The Cats Out?』収録の2曲から口火を切った1stセット、「One Liners」「Slow Change」「Chatter」といったライブの定番曲でまとめた2ndセット、そして両セットともにアンコールは期待通りの「Some Skunk Funk」と、無駄な贅肉を削ぎ落としたかのような素晴しすぎる内容の2セットです。2ndセットの一部でマイクトラブルのため音色が不安定になる箇所がありますが、それを差し引いても十分にお釣りがくるほどの極上音質で全編収録されています(「Wing And A Prayer」前奏部ではギターシンセと時間差でギターの生音まで聴きとることが出来るほどの高音質ぶりです)。とにかく近年のMike Sternブートの中でも最高峰に位置づけることができる演奏内容と音質クオリティ、「Some Skunk Funk」では通常のバッキング・パートに加えてメインテーマも弾いてしまうというファンには堪らない弾き倒しぶり、人間離れしたDave Wecklのドラムソロ・タイムもたっぷりと用意されており、全編聴き所満載の圧巻の3時間となっています。