1980年代に入り、復活したマイルス・デイビスの復帰作にギタリストとして参加していたマイク・スターンのトリオ編成での1996年、ハンブルグでのサウンドボード音源です。ドラムにデイヴ・ウェックル、ベースにジェフ・アンドリュースを迎えてのトリオ編成です。この年発表され、グラミー・ノミネートを果たしたアルバム『ビトウィーン・ザ・ライン』のリズム隊をそのまま起用したもので、タイトで思いっきりの良い演奏が快感です。この3人相性最高ではなかろうか?静か目の局も含めてロック寄りのプレイが目立ちます。バックのメンバーとの息もピッタリでシンプルな構成が彼ならではの持ち味を出しています。異様に元気のいいロック・ギターが気になりますが、そうかと思えば、エフェクターを効かせた広がりのある柔らかい音色を使ってみたり、奥の深いところを見せてくれます。兎にも角にもパット・メセニーやジョン・スコットフィールドらと並んで今日のJazzギター・シーンをリードする存在であることに間違いはありません。 One Liners / Seven Thirty / Wing And A Prayer / Bait Tone Blues / Ha Ha Hotel / Believe It