フュージョン・ファン待望のリリース、24丁目バンドの来日公演が入荷。1977年サンボーン・グループの前座として活動を開始し、80年代初頭の日本を襲った"フュージョン・ブーム"とその動静を共にした伝説のグループの歴史的来日公演より、1979年9月の久保講堂公演(DISC1)と1981年1/17の郵便貯金ホール公演(DISC2)を、ともに放送用マスターより高音質ステレオ・サウンドボード録音にてカップリング収録。このバンドの特異な存在価値を語るには、なんと言ってもそのメンバーの経歴以上に雄弁に物語るものはないでしょう。大阪生まれでパナマ・アメリカ育ち、10代のセッション・ワークから始まる数々の大物ミュージシャンとの共演に彩られた輝かしいキャリアを誇るHiram Bullock(guitar)。Stevie Wonderのバックバンドを経た後、枚挙にいとまないR&B、ROCK系アーティストとのセッション・ワークをこなし、近年ではEric Claptonバンドでの来日が記憶に新しいSteve Jordan (drums)。テキサス生まれ、Randy Breckerの誘いを受けそのキャリアをスタートし、やはりセッション・レコーディング等において八面六臂の活躍をみせるWill Lee (bass)。NY生まれ、24丁目の楽曲の殆どを手がけたバンドの音楽性の中枢であり、James Taylor、Michael Franks等との共演でも有名なClifford Carter (keyboards)。名うての猛者の集合体であるこのバンドですが、この当時は演奏主体という形よりも楽曲を中心としたアプローチを見せており、ファンにとっては大変興味深い内容となっています。また、81年の来日を最後にバンドとしての活躍は収束し、現在に至るセッションワークに全員が没頭することとなるため、本作は往時のクロスオーヴァー・ムーブメントを語る上で欠かせない大変貴重な記録ともいえるでしょう。